こんにちは。ペダルノート 運営者の「アキ」です。
ヒルクライムを愛するサイクリストにとって、トレックのエモンダという名前は特別な響きがありますよね。ただ、最新モデルの統合によって「これからどう選べばいいの?」と戸惑っている方も多いのではないでしょうか。特にトレックのエモンダの重量の実態や、唯一現行で残るアルミモデルであるトレックのエモンダのALR 5が秘めた実力、さらには中古市場でトレックのエモンダのSL5やSLRを探す際のチェックポイントなど、知りたい情報は多岐にわたります。
そこで今回は、気になるトレックのエモンダのサイズ感や独特のBB規格についても触れながら、後悔しないための選び方を私なりの視点で詳しくまとめてみました。この記事を読めば、今のトレックのエモンダを取り巻く状況がスッキリ整理され、あなたにとって最高の相棒が見つかるはずですよ。
トレックのエモンダの最新動向と現行モデル

ロードバイク界に激震が走ったトレックのラインナップ再編。まずは、エモンダというブランドが現在どのような立ち位置にあるのか、そして新しく登場したモデルとの関係性について、私なりの視点で深掘りしていきますね。
- マドンへの統合とカーボンモデルの重量変化
- アルミ最高峰エモンダALR5の評価と魅力
- カーボンに迫る軽量性と走行性能の秘密
- レースに最適なH1.5ジオメトリの利点
- シマノ105搭載完成車の重量とコスパ
マドンへの統合とカーボンモデルの重量変化

2024年、ロードバイク界に激震が走ったトレックのラインナップ再編。これまで「軽量のエモンダ」「エアロのマドン」「エンデュランスのドマーネ」という、目的がハッキリ分かれた3本柱で成り立ってきたトレックのロードバイク史において、もっとも大きなパラダイムシフトが起こりました。なんと、カーボンフレームのエモンダ(SL/SLR)がラインナップから姿を消し、新型マドン(Gen 8)へと完全に統合されることになったんです。
「ヒルクライムが大好きな自分にとって、エモンダという選択肢がなくなるのはショック……」と感じた方も多いかなと思います。私も最初は「本当に大丈夫?」と不安になりました。でも、この統合には、素材工学とエアロダイナミクスの進化による明確な根拠があったんです。最新のテクノロジーが、ついに「軽さ」と「速さ」の二律背反を克服してしまった、というのが事の真相のようです。
軽量化と空力性能を両立する「Full System Foil」の魔法
なぜエモンダをマドンに統合できたのか。その鍵を握るのが、トレックが新開発したFull System Foil(フル・システム・フォイル)という設計思想です。従来のエアロロードは、空気抵抗を減らすためにチューブを薄く長く(平べったく)する必要があり、それが重量増の原因になっていました。逆にエモンダのような軽量ロードは、重量を削るためにチューブを丸く細くしていましたが、それでは風の抵抗を強く受けてしまいます。
新型マドン Gen 8では、コンピュータ解析によって「どの部位をどんな形にすれば、軽さと空力のバランスが最大化されるか」をゼロから再検証。その結果、丸みを帯びながらも空力的に最適化された新しい形状が生み出されました。これにより、エモンダのような軽快な登坂性能を維持しながら、旧マドンに匹敵する圧倒的な巡航スピードを実現することに成功したんです。
数値で見る重量変化:エモンダSLRとの比較
気になる「実際の重さ」について少し専門的な視点で見ていきましょう。かつてのエモンダSLR(第4世代)のフレーム重量は約698g(塗装済み・Mサイズ相当)という、驚異的な数値を誇っていました。対する新型マドン Gen 8 SLRのフレーム重量は約796g。単体で見れば、確かにエモンダの方が100gほど軽いです。
しかし、トレックはここで「システム全体の重量」という考え方を提唱しています。新型マドンでは、新しいOCLV 900シリーズカーボンの採用や、より軽量化された「IsoFlow」構造、さらには専用の一体型ハンドルバーなど、バイク全体を一つのシステムとして最適化しました。その結果、完成車状態での重量差はほぼなくなり、旧マドン Gen 7からは約320gもの大幅な軽量化を達成。まさに「エモンダ並みに軽いマドン」が誕生したわけです。
マドン Gen 8 統合のポイント
- 「Full System Foil」形状により、軽さと空力を一つのフレームで解決した。
- フレーム単体ではなく、ハンドルやボトルケージを含めた全体設計で軽量化を追求。
- 旧エモンダSLRの登坂性能と、旧マドンの巡航性能を1台に凝縮している。
実走感の変化と専用エアロボトルの恩恵
数値上の重量以上に重要なのが、実際に走ったときの「軽さ」ですよね。新型マドンは、フレーム形状の工夫に加えてRSL Aero Bottle Systemという専用ボトルを装着した状態で、最高の空力性能を発揮するように設計されています。このボトルがフレームの一部として機能することで、時速35km以上の高速域では旧エモンダを圧倒する「速さ」を体感できるはずです。
「軽さこそ正義」と信じてきたエモンダファンにとっても、この統合は決して改悪ではなく、登りでの軽やかさを失わずに、平坦や下りでの圧倒的なアドバンテージを手に入れた正統進化と言えるでしょう。最新の重量データや技術的な詳細については、メーカーの公式情報を参照して、その進化の深さを確かめてみてくださいね。
ちなみに、この統合によって「エモンダ」という名前はアルミモデル(ALR)限定で残ることになりました。カーボンでエモンダの魂を感じたいなら、新型マドンがその正統な後継者になりますし、あるいはあえて中古の最終型エモンダを探すという選択肢も、今のタイミングならアリかもしれませんね。
アルミ最高峰エモンダALR5の評価と魅力

カーボンフレームのエモンダがマドンへと統合され、一つの時代が区切りを迎えた一方で、アルミフレームを採用したエモンダ ALR 5はラインナップに堂々と残り、今なお独自の進化を続けています。カーボン全盛期の現代において、「あえてアルミを選ぶ理由はあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、このバイクにはアルミでしか味わえない、そしてエモンダという名に恥じない圧倒的な価値が詰まっているんです。私自身、このALR 5の「無駄を削ぎ落とした潔いコンセプト」が本当に大好きで、これこそが真の『カーボンキラー』だと思っています。
2025年、そして2026年モデルとしても継続販売されているエモンダ ALR 5は、単なるエントリーモデルの延長線上にあるバイクではありません。その中身は、驚くほどレーシーで、かつ洗練された「走るための道具」としての魅力に溢れています。ここでは、なぜこのバイクがこれほどまでに高い評価を受け続けているのか、その理由を深く掘り下げていきましょう。
アルミの常識を覆す「シャキシャキとした反応性」と快適性
まず評価すべきは、その圧倒的な「走りの質」です。一昔前のアルミバイクといえば、路面からの突き上げが激しく「硬すぎて脚にくる」というイメージが強かったですよね。しかし、エモンダ ALR 5は違います。最高グレードの300 Series Alpha Aluminumを贅沢に使用し、チューブの厚みを極限まで最適化することで、不快な振動を抑えつつ、踏み込んだ力を瞬時に推進力へと変える「シャキシャキとした反応の良さ」を実現しています。
この反応性は、特に斜度が変化するヒルクライムの局面や、一瞬の加速が勝負を分けるクリテリウムのようなレースシーンで大きな武器になります。ペダルに込めた力が逃げずに、そのままバイクが前へ飛び出す感覚は、まさにエモンダの血統そのもの。それでいて、フルカーボンフォークが微細な振動を吸収してくれるので、ロングライドでも想像以上に疲れにくいのがこのバイクの懐の深さですね。
「Invisible Weld Technology」がもたらす美学と強度
エモンダ ALR 5を語る上で絶対に外せないのが、トレックが誇る溶接技術Invisible Weld Technology(インビジブル・ウェルド・テクノロジー)です。通常、アルミバイクの接合部には「ビード」と呼ばれる溶接痕が盛り上がってしまいますが、この技術によってチューブ同士が完璧に噛み合うように成形され、溶接痕が驚くほど滑らかに処理されています。
この技術には2つの大きなメリットがあります。
- 圧倒的な美観
パッと見ではカーボンフレームと見間違えるほど美しく、所有欲を強く満たしてくれます。 - 軽量化と剛性の向上
溶接材の使用量を最小限に抑えられるため、フレーム重量を軽く保ちつつ、接合部の強度を均一に高めることができます。
「安っぽいアルミは嫌だ」というこだわり派のサイクリストでも、実車を見ればそのクオリティの高さに納得するはずですよ。
エモンダ ALR 5が「買い」な理由
- アルミの頂点を目指した軽量性と、剛性バランスの良さ。
- 落車や取り扱いに気を使わなくて済む、アルミならではの「タフさ」。
- カーボンモデルに匹敵する、無駄のない美しいフレーム形状。
- レースから週末のロングライドまで、1台で幅広くこなせる汎用性。
2025-2026年モデルのトレンドと驚異のカラーリング
最新のモデルは、中身だけでなく見た目のトレンドもしっかり押さえています。特に注目したいのが、そのカラーバリエーションの美しさです。近年のトレックは塗装技術に非常に力を入れており、かつてはハイエンドのカーボンモデルにしか採用されなかったような特殊なカラーがALR 5にも降りてきています。
例えば、光の当たり方で表情を変える「Slate Prismatic(スレート・プリズマティック)」。太陽の下でバイクを眺めると、金属的な質感の中に虹色のフレークが輝き、まるで宝石のような高級感を放ちます。また、赤から深みのあるカーマインへと変化するグラデーションカラーも、路上の視認性と存在感が抜群です。「予算は抑えたいけれど、見た目には一切妥協したくない」というワガママな願いを叶えてくれるのが、今のエモンダ ALR 5なんです。
学生レーサーからホビーユーザーまで、なぜ愛されるのか?
このバイクが幅広い層に支持される最大の理由は、その「圧倒的な信頼感」にあります。 カーボンバイクはどうしても一点の衝撃に弱く、落車した際にフレームが割れてしまうリスクが常に付きまといます。しかし、エモンダ ALRはタフなアルミ製。クリテリウムでの接触や、不慣れな輪行、あるいは日常のトレーニングでも、カーボンほど神経質にならずに使い倒すことができます。これは特に、限られた予算で機材を維持しなければならない学生レーサーや、初めての1台を大切に長く乗りたいビギナーにとって、非常に大きな安心材料になります。
アキの一言メモ
最近のロードバイクは100万円超えも当たり前になっていますが、ALR 5は30万円台で本格的なレーススペックが手に入ります。浮いた予算で、例えば軽量なカーボンホイールにアップグレードすれば、100万円クラスのバイクを登りで追い抜くことも夢ではありません。そんな「ジャイアントキリング」を楽しめるのも、このバイクのロマンですよね。
「自分にはカーボンはまだ早いかも」「でも妥協した走りはしたくない」——そんな悩みを持っている方にこそ、ぜひこのアルミ最高峰の走りを体感してほしいなと思います。詳しいスペックや現在の価格設定については、トレック公式サイトで最新情報を確認してみてくださいね。(出典:Trek Bikes『Émonda ALR 5 公式製品ページ』)
カーボンに迫る軽量性と走行性能の秘密

エモンダ ALR 5を語る際、決まって使われるのが「カーボンキラー」という言葉です。これ、単なるキャッチコピーではなく、実際に乗ってみると納得せざるを得ない圧倒的な完成度が背景にあるんですよね。なぜアルミという素材を使いながら、上位グレードのカーボンバイクを脅かすほどの軽量性と走行性能を実現できるのか。その秘密は、トレックが長年培ってきた独自の金属加工技術と、一切の妥協を排した素材選びに隠されています。私自身の視点で、その驚くべき中身をさらに詳しく紐解いていきたいと思います。
最高峰素材「300 Series Alpha Aluminum」のポテンシャル
エモンダ ALRの心臓部には、トレックのアルミラインナップの中で最高グレードに位置する300 Series Alpha Aluminum(300シリーズ・アルファ・アルミニウム)が採用されています。これは、一般的なエントリーバイクに使われる100シリーズや200シリーズとは別次元の素材です。
最大の特徴は、ハイドロフォーミング(液圧成形)というプロセスを極限まで突き詰めている点にあります。これは、金属チューブの中に高い圧力の液体を送り込み、複雑な金型の形状に合わせて成形する技術です。これにより、カーボンのように「負荷がかかる部分は厚く、それ以外の部分は極限まで薄く」という肉厚調整が、ミリ単位の精度で可能になりました。まさにフランス語で「削ぎ落とす」を意味するエモンダの名の通り、不要な肉を徹底的に削ぎ落とした結果、アルミとは思えないほどの軽快なフレームが誕生したのです。
美しさと強さを両立する「Invisible Weld Technology」
そして、エモンダ ALR 5の代名詞とも言えるのがInvisible Weld Technology(インビジブル・ウェルド・テクノロジー)です。これは単に「溶接痕を削って綺麗に見せる」だけの表面的な加工ではありません。チューブの端部を、パズルのピースのように完璧に噛み合うよう成形してから溶接を行うという、非常に手間のかかる工法なんです。
この工法によるメリットは、大きく分けて2つあります。
- 接合強度の最大化
チューブ同士が隙間なく密着するため、溶接材(ロウ材)の量を減らしつつ、結合の表面積を増やして強度を大幅に高めることができます。 - 軽量化
溶接材を最小限に抑えられるため、フレーム全体での重量増を防ぐことができます。
この技術のおかげで、溶接部は極めて滑らかになり、一見しただけではカーボンフレームと区別がつかないほどの美しさを手に入れました。強くて軽い。このシンプルな理想を、高度な溶接技術が支えているんですね。
技術的な強みまとめ
- ハイドロフォーミングによる「部位別の肉厚調整」で軽量化と剛性を両立。
- インビジブル・ウェルドにより、アルミの弱点である溶接部の重さと見た目の荒さを克服。
- フレーム重量だけでなく、「走りの軽さ(慣性重量の低減)」に直結する設計思想。
「フルカーボンフォーク」がもたらす極上のハンドリング
フレームの影に隠れがちですが、実は走行性能の鍵を握っているのがフロントフォークです。エモンダ ALR 5には、コラム(軸の部分)まで全てカーボンで作られた「フルカーボンフォーク」が採用されています。安価なバイクだと、フォークの足はカーボンでも、コラムは重いアルミ製ということが多いのですが、トレックはここをケチりません。
フルカーボンフォークにすることで、フロント周りが劇的に軽くなります。これがダンシング(立ち漕ぎ)をした時の「振りの軽さ」に直結するんです。さらに、カーボンの特性である振動吸収性が、アルミ特有の微細な突き上げをマイルドにいなしてくれます。この「硬くて反応の良いフレーム」と「しなやかなフォーク」の組み合わせが、カーボンバイクにも引けを取らない、上質な乗り味を生み出している最大の秘密なんです。
| 特性 | エモンダ ALR 5(アルミ) | エモンダ SL 5(カーボン) |
|---|---|---|
| 踏み出しの軽さ | パキッとした硬い加速感 | ヌルッとした滑らかな加速感 |
| 坂道での反応 | ダイレクトに力が伝わる | リズムに乗って登りやすい |
| 振動の感じ方 | 路面の情報を正確に伝える | 角が取れた丸みのある感触 |
| メンテナンス | 傷や衝撃に強く、扱いやすい | デリケートで神経を使う |
実際に坂道でガツンと踏み込んでみると、そのダイレクトな加速感にきっと驚くはずです。「カーボンの方が高いから速い」という先入観を、このバイクはあっさりと覆してくれますよ。本格的なヒルクライム性能を求めるなら、まずはこの技術の結晶を体感してみるのが近道かもしれません。詳しい素材の特性については、メーカー公式サイトの解説も併せてチェックしてみてくださいね。
アキのぼやき
私が初めてALRに乗った時、あまりの軽快さに「もうカーボンじゃなくてもいいかも……」と本気で思わされました。特に、アルミ特有の『乾いた加速音』は、カーボンにはない独特の心地よさがあるんですよね。道具としての信頼感も抜群なので、ガシガシ使い倒したい人には本当におすすめです!
レースに最適なH1.5ジオメトリの利点

ロードバイクを選ぶとき、ついついコンポーネントの種類や車体重量といった「数字」に目が行きがちですよね。もちろんそれも大事なのですが、実はそれ以上に走りの性格を決定づけるのが「ジオメトリ(フレームの設計図)」なんです。エモンダ ALR 5が単なるコストパフォーマンス重視のアルミバイクに留まらず、世界中のレーサーから信頼される理由は、プロ仕様のフラッグシップモデルと全く同じH1.5 レースジオメトリを採用している点にあります。これ、実はユーザーにとってとてつもない恩恵があるんですよ。
私自身、初めて本格的なレースジオメトリのバイクに乗ったときは「お、これは攻めてるな!」と感じたのを覚えています。でも、ただキツいだけじゃないのがH1.5の凄いところ。今回は、この設計が具体的にどう走りに効いてくるのか、少し踏み込んで解説しますね。
H1とH2の歴史から生まれた「黄金比」の設計
トレックには以前、プロライダー向けの極端にヘッドチューブが短い「H1」と、一般的なホビーライダーが快適に走れる「H2」という2つの代表的なジオメトリがありました。H1は究極のエアロ姿勢が取れる一方で柔軟性がないと乗りこなすのが難しく、H2は快適ですがレースで勝つための深い前傾姿勢を作るには少し物足りない……そんな声に応える形で生まれたのが、その中間、いわば「黄金比」を突いたH1.5ジオメトリなんです。
この設計により、ハンドル位置を低くセットして空気抵抗を最小限に抑えつつも、多くのサイクリストが長時間高いパフォーマンスを維持できる絶妙なポジションが可能になりました。Lidl-Trekのようなトップチームの選手たちが、過酷なグランツールで戦い抜くためのデータがこの1台に凝縮されていると考えると、なんだかワクワクしてきませんか?
パワー効率を最大化する「骨盤の角度」と「体幹」の関係
H1.5ジオメトリの真価は、単に「前傾が深くなる」ことだけではありません。実は、効率よくペダルを回すためのバイオメカニクス(生体工学)に基づいた利点が隠されているんです。前傾姿勢が適切に深まることで、骨盤が自然と前傾しやすくなり、お尻の大きな筋肉(大臀筋)や太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)を使いやすくなります。
「前傾が深いと腰が痛くなりそう」と思うかもしれませんが、実は逆なんです。上半身の重さをペダルに乗せやすくなるため、脚の力だけに頼らない「全身を使った効率的なペダリング」が可能になります。これにより、ロングライドの後半でも脚が残しやすくなり、結果として平均時速のアップに繋がります。まさに、「楽に速く走るため」のレーシング設計と言えるでしょう。
H1.5ジオメトリがもたらす走りの変化
- 深い前傾姿勢により、平坦路での空気抵抗を大幅に削減できる。
- 大臀筋を活用しやすくなり、登坂時や加速時のパワー伝達効率が向上。
- サドルとお尻の荷重バランスが最適化され、意外にも長時間のライドが安定する。
- プロと同じハンドリング感覚を味わえるため、下り坂でのコントロール性が高い。
クイックで正確なハンドリング:下り坂やコーナーでの安心感
ジオメトリは直進安定性だけでなく、コーナーでの曲がりやすさ(ハンドリング)にも大きく影響します。エモンダ ALR 5はホイールベースやトレール値もレース向けに最適化されているため、自分の思い描いたラインを正確にトレースできる感覚があります。これは特に、時速50kmを超えるような峠の下り坂や、集団走行での急な進路変更などで大きな安心感に繋がります。
エンデュランスバイクのように「ゆったり直進する」タイプではありませんが、自分の意志がダイレクトにバイクに伝わる楽しさは、一度味わうと病みつきになりますよ。「バイクと一体になる感覚」を最も強く感じさせてくれるのが、このH1.5という設計なんです。
| 特徴 | エモンダ ALR 5 (H1.5) | ドマーネ (Endurance) | 一般的なエントリーバイク |
|---|---|---|---|
| 前傾の深さ | 深い(本格的) | 浅い(リラックス) | 中程度 |
| ハンドリング | 鋭い・クイック | 安定重視・マイルド | 普通 |
| 主な目的 | レース・ヒルクライム | ロングライド・石畳 | 街乗り・サイクリング |
| パワー伝達 | 最高レベル | 良好 | 標準的 |
初心者こそ「本物」を知るメリットがある
「初心者なのにレースジオメトリなんて贅沢かな?」と悩む必要はありません。むしろ、最初から正しい姿勢を取りやすい本物の機材に触れることで、無理のないフォームが早く身に付くというメリットもあります。トレックのバイクはステム下のスペーサーでハンドル高を細かく調整できるので、最初は少し高めから始めて、体が慣れてきたら徐々に下げていく……といった成長に合わせたセッティングも自由自在です。
最初からプロと同じ設計のバイクを手に入れることは、上達への最短距離かもしれません。自分の限界を少しずつ広げていく楽しみを、この本格的なジオメトリと共に味わってみてください。詳しいジオメトリの数値やフィッティングのガイドについては、公式のチャートを確認しながら、自分にぴったりのサイズを見つけてみてくださいね。
アキのセッティング裏話
私は少し体が硬い方なのですが、エモンダのH1.5はスペーサーを2cmほど入れた状態で乗り始めました。それでも空気抵抗の少なさをハッキリ体感できましたし、徐々にスペーサーを減らしてハンドルを下げていく過程が、自分のレベルアップを実感できて楽しかったですね。まずは無理のない高さから「本物のジオメトリ」を楽しんでみてください!
シマノ105搭載完成車の重量とコスパ

ロードバイクを検討する際、誰もが一度は「結局どれが一番お買い得なの?」という疑問にぶつかると思います。特に、30万円を超える買い物となれば、その中身(スペック)が価格に見合っているかどうかは非常に重要なポイントですよね。現行のエモンダ ALR 5は、まさにその「納得感」が非常に高い一台だと私は感じています。その核心にあるのが、搭載されているコンポーネントと、将来の伸び代を感じさせる絶妙な重量バランスなんです。
私自身、パーツのスペック表を眺めるのが大好きなんですが、エモンダ ALR 5の構成は「分かってるな〜」と思わせる絶妙なチョイスになっています。単に安いパーツを並べるのではなく、走りの要となる部分には最新かつ信頼性の高いパーツを配置し、コストを抑えられる部分は汎用パーツでバランスを取る。そんな「賢い設計」が光っているんです。ここでは、具体的な数値とパーツ構成から、その驚異的なコストパフォーマンスを紐解いていきましょう。
最新の「リア12速」がもたらす走りの余裕
エモンダ ALR 5に搭載されているのは、世界中のサイクリストから絶大な信頼を得ているシマノ 105(R7100シリーズ)です。これの何が凄いかというと、ついに機械式(ワイヤー引き)でありながらリア12速に進化したこと。これ、実はめちゃくちゃ大きな変化なんです。ギアが1枚増えたことで、重いギアから軽いギアまでの「つなぎ」が非常にスムーズになりました。
例えば、激坂に差し掛かった時に「もう一枚軽いギアがあれば……」というあの絶望感。最新の105なら、フロント34T×リア34Tというギア比1.0が標準で手に入ります。これは脚力に自信がない初心者の方はもちろん、ロングライドの終盤でヘトヘトになった時にも、心強い「救済の1枚」になってくれます。変速のタッチも驚くほど滑らかで、ブラケットの握りやすさも相まって、ストレスなくライディングに集中できる環境を整えてくれていますね。ブレーキの信頼性についても、シマノ製の油圧ディスクは軽いタッチで確実に止まれるので、下り坂が苦手な方にも本当におすすめです。技術的な詳細は、シマノの公式発表でもその進化を確認できます(出典:シマノ公式『SHIMANO 105 R7100シリーズ』製品情報)。
重量9.17kgの「内訳」と軽量化へのロードマップ
スペック表にある約9.17kg(56サイズ)という数値。これを見て「エモンダにしては少し重いかも?」と感じた方は、鋭い感性の持ち主です。でも、安心してください。この重量には「あえて重くなっている理由」と「簡単に軽くできる希望」の両方が詰まっています。
実は、標準装備されているホイール(Bontrager Paradigm SL)とタイヤ(Bontrager R1)は、非常にタフで頑丈に作られています。日々の練習や通勤・通学で多少手荒に扱っても壊れない信頼性を優先しているため、少し重量があるんですね。つまり、ここを軽量なカーボンホイールや高性能なタイヤに交換するだけで、走りの軽さは劇的に変わります。ホイール周りのカスタマイズだけで、8kg台前半へ持っていくのは決して難しいことではありません。
| 主要パーツ | 仕様・規格 | アキの注目・分析ポイント |
|---|---|---|
| コンポーネント | Shimano 105 R7120 (12s) | 機械式12速の最高峰。整備性も良く、ホビーライダーには最適。 |
| ブレーキ | 油圧ディスクブレーキ | 雨の日や長い下り坂でも指が疲れず、抜群の制動力を発揮します。 |
| ボトムブラケット | Praxis T47 (ねじ切り) | トレックの英断。異音が出にくく、長年愛用するなら最高の規格。 |
| ホイールセット | Bontrager Paradigm SL, TLR | 丈夫な分、重量はある。最初のステップアップとして交換を推奨。 |
| タイヤ | Bontrager R1, 700x28c | 耐パンク性重視。レースに出るならR3以上の軽量タイヤにしたい! |
| 将来の可能性 | 最大30cタイヤまで対応 | トレンドの太めタイヤも装着可能。グラベル寄りな使い方も面白いかも。 |
「浮いた予算」でトータルの満足度を最大化する戦略
最近のカーボンロードバイクは、100万円、あるいは150万円を超えるようなモデルも珍しくありません。もちろんそれらは素晴らしい性能を持っていますが、私のような一般のサイクリストにとって、それはあまりにも現実離れした金額ですよね。そこでエモンダ ALR 5の出番です。
車体価格を30万円前後に抑えることで、例えば以下のような「投資」が可能になります。
- 高性能ホイールの導入
10万円〜15万円のホイールを買えば、トータル予算はカーボンの中級グレード程度に抑えつつ、走りの性能はハイエンドに迫る仕様になります。 - サイクルコンピューターやウェア
最新のGPSサイクルコンピューター(Garminなど)や、快適なウェア・ヘルメットを揃えることで、トータルのライド体験をぐんと向上させられます。 - 遠征費用
浮いたお金で、一度は行ってみたかった「しまなみ海道」や「富士山」への遠征費用に充てる。これこそが自転車の醍醐味ですよね。
エモンダ ALR 5のコスパ結論
- 30万円台で最新12速の恩恵をフルに受けられる。
- フレーム性能が極めて高いため、パーツをアップグレードする価値が十分にある。
- 「壊れにくいアルミ」+「信頼のシマノ105」は、維持費の面でも最強の組み合わせ。
自分に必要な性能と予算を冷静に見極めると、このバイクがどれほど魅力的な選択肢かが見えてくるかなと思います。まずは標準のまま走り込み、自分の弱点ややりたいことが見えてきた時にカスタムしていく。そんな「育てる楽しみ」があるのも、このバイクの大きな魅力ですね。サイズや詳細な在庫状況については、ショップで実車を見ながら相談してみるのが一番の近道ですよ。
走りの質についてはアルミフレームのロードバイクは本当に最強か?初心者も納得の選び方でも深掘りしていますが、エモンダ ALR 5はこのクラスにおいて間違いなくトップランナーの一台だと言えます。
アキの独り言
私が一番感動したのは、やっぱり「ねじ切り式BB(T47)」の採用ですね。これ、自分でメンテするようになると分かるんですが、圧入式BBのパキパキ音に悩まされるストレスがないだけで、バイクへの愛着が3倍くらい変わります。目立たない部分にまでコストをかけて「長く乗ってもらうこと」を考えているトレックの姿勢、本当に好きです。
トレックのエモンダの中古購入と整備の注意点

新車がマドンに統合された今、あえて「純粋なエモンダ」としてのカーボンフレームを中古で探す方が増えています。でも、中古選びは宝探しのようなワクワク感がある一方で、トレック特有の注意点もいくつかあるんです。
- 狙い目のエモンダSL5と年式によるスペック
- 山岳最強エモンダSLRの性能と中古相場
- BB90とT47規格の違いとメンテナンス
- シートマストキャップの調整と交換のコツ
- 適正身長を見極めるサイズ感と選び方
- 総括:理想のトレックのエモンダを手に入れるコツ
狙い目のエモンダSL5と年式によるスペック

「カーボンロードバイクに乗りたい、でも予算は抑えたい」という方にとって、中古市場で絶大な人気を誇るのがエモンダ SL 5です。トレック自慢のOCLV 500シリーズカーボンを採用し、コンポーネントには信頼のシマノ・105を搭載。まさに「これを選んでおけば間違いない」という、カーボンロードのベンチマーク的な存在ですよね。
私自身、中古のバイクを眺めるのが大好きなのですが、エモンダ SL 5に関しては「どれでも同じ」と思って買うと、後で少し後悔するかもしれません。というのも、実は「2021年モデル」を境に、バイクの設計思想が180度と言っていいほど変わっているからなんです。中古で探すなら、この「年式の壁」を理解することが、納得の一台に出会うための最短ルートになりますよ。
2020年以前(第3世代):軽さと伝統を愛するクライマーへ
2018年から2020年頃までに展開されていたモデルは、いわゆる「第3世代」と呼ばれます。この頃のエモンダは、丸みを帯びた細身のチューブが特徴で、とにかく「軽さ」と「快適な乗り心地」を追求していました。登り坂でヒラヒラと舞うような軽快感があり、ロングライドでも疲れにくいのが魅力です。
また、この年式まではリムブレーキモデルも多く流通しています。最近はディスクブレーキが主流ですが、輪行のしやすさや車体の軽さを最優先するなら、あえてこの世代のリムブレーキ版を探すのも面白い選択です。ただし、この世代は後述する「BB90」という規格を採用しているため、購入前にはクランク周りの状態をしっかりチェックする必要があります。中古相場としては、13万円から18万円前後で取引されることが多く、比較的お財布に優しいのも嬉しいポイントですね。
2021年以降(第4世代):エアロと実用性が融合した完成形
そして、運命の分かれ道となるのが2021年モデルからの「第4世代」です。このモデルチェンジで、エモンダは「ただ軽いだけのバイク」を卒業しました。マドン譲りのKVF(カムテール・バーチャル・フォイル)形状をフレーム全体に採用し、空気抵抗を劇的に削減。さらに、ワイヤー類がヘッドチューブから内装されるシステムになり、見た目の美しさと空力性能が別次元に進化しました。
私個人の意見としては、もし長く乗り続けるつもりなら、多少予算を足してでも2021年以降のモデルを狙うのが正解かなと思います。見た目が最新トレンドに近く格好いいのはもちろん、後輪のハブ規格やブレーキの台座などが現在の主流に統一されているため、将来的なホイールのアップグレードなどもスムーズに行えるからです。この世代の中古相場は19万円から25万円前後で推移しており、12速の105を搭載した高年式モデルならさらに価値が高まります。最新のカーボン技術については、メーカーの公式アーカイブも参考になります(出典:Trek Bikes『OCLV カーボンテクノロジー』)。
| 年式(世代) | 主な特徴 | BB規格 | 中古相場目安 |
|---|---|---|---|
| 2018-2020 (Gen 3) | 細身のチューブ、軽量・快適重視、リム/ディスク併売 | BB90 | 130,000円 ~ 180,000円 |
| 2021-2024 (Gen 4) | エアロチューブ、ワイヤー内装、ディスクブレーキ中心 | T47 | 190,000円 ~ 250,000円 |
| 2025以降 | カーボンモデルはMadoneへ統合 | T47 | (新車 Madone Gen 8へ) |
中古購入時に「ここだけは見て!」という3つのチェックポイント
中古のカーボンバイクを買うのは、少し勇気がいりますよね。特にエモンダ SL 5をチェックする際に、私が実車確認で必ず見るポイントをまとめてみました。
- BB周りのチェーン落ち傷
フロント変速に失敗してチェーンが内側に落ちると、カーボンフレームが削れてしまうことがあります。表面の塗装剥げなら良いですが、深く削れている場合は注意が必要です。 - シートマストキャップの締め付け部
エモンダ特有の構造ですが、前オーナーが規定トルク(7Nm)を超えて締めすぎていると、フレーム側の突起にクラック(ひび)が入っていることがあります。キャップを外して確認させてもらうのが理想ですね。 - ハンドルの回転
2021年以降のワイヤー内装モデルの場合、内部でワイヤーが干渉して動きが渋くなっていないか、異音がしないかを確認しましょう。
カーボンフレームのクラックは、目視だけでは判別が難しい内部の剥離(デラミネーション)が起きている可能性もあります。オークション等での個人売買よりは、保証がつく中古スポーツサイクル専門店で購入することを強くおすすめします。
自分にぴったりの一台を見つけるための基礎知識は、ロードバイクのエントリーモデル選び方ガイドでも詳しく解説しています。エモンダ SL 5は、正しく選べばあなたのサイクルライフを何倍も楽しくしてくれる素晴らしいバイクです。ぜひ、年式の違いを意識しながら、最高の相棒を探し出してくださいね!
まとめ
- 軽さと安さを優先するなら2020年以前のモデルが狙い目。
- 空力と将来性を重視するなら2021年以降(第4世代)が絶対おすすめ。
- BB規格が「BB90」か「T47」かは、メンテナンス性を左右する大きなポイント。
- 特にシートマスト周りとBB周りの傷は、購入前に要チェック!
アキの独り言
私が以前ショップで見かけた2021年モデルのSL 5は、前オーナーがすぐにホイールを良いものに変えていたようで、中古ながら恐ろしく走りの軽い『化け物』のような一台でした。中古市場には時々こうした『当たり』の個体が眠っているので、こまめにチェックする価値はありますよ!
山岳最強エモンダSLRの性能と中古相場

サイクリストなら誰もが一度は夢見る、トレックのフラッグシップ「エモンダ SLR」。ヒルクライムの大会会場へ行けば、必ずと言っていいほど表彰台の常連たちが跨っている、まさに「山岳の女王」と呼ぶにふさわしいバイクです。カーボンエモンダが新型マドンへと統合された2026年現在、この「純粋な軽量ヒルクライムバイク」としてのSLRを求める声は、以前にも増して熱を帯びているように感じます。今回は、なぜSLRがこれほどまでに特別なのか、そして今中古で狙うなら何に注意すべきか、私なりの視点で徹底的に解説していきますね。
私自身、初めてSLRに試乗した時の衝撃は今でも忘れられません。漕ぎ出した瞬間に「あ、これ反則だわ……」と独り言が出てしまうほど、重力を無視したかのような加速感があるんです。そんな夢のバイクを手に入れるための、現実的なお話をしていきましょう。
異次元の軽さを実現した「OCLV 800」カーボンの正体
エモンダ SLRの驚異的な軽さを支えているのは、トレックが誇る最高峰のカーボン素材OCLV 800です。かつての主流だったOCLV 700シリーズと比較して、素材そのものの強度が30%も向上しています。強度が上がったということは、同じ強度を保つのに必要な素材の量を減らせるということ。これによって、フレームの無駄な肉壁を限界まで削ぎ落とすことが可能になったんです。
その結果、ディスクブレーキ仕様でありながらフレーム重量は700g切り(サイズ56で約698g)という、とんでもない数値を叩き出しました。新型マドン Gen 8がシステム全体の効率を重視しているのに対し、この世代のSLRは「フレームそのものの軽さ」に心血を注いでいます。急勾配の坂道でダンシングをした際、バイクが羽のように左右に振れる感覚は、この極限まで削ぎ落とされたSLRでしか味わえない特権と言えるでしょう。最新の素材技術については、トレックの公式技術ページが非常に参考になります(出典:Trek Bikes『OCLV カーボンテクノロジー』)。
「軽さの極致」を求めるならリムブレーキ版が最後の聖域
今、一部のマニアックな軽量化オタク(褒め言葉です!)の間でプレミア化しているのが、リムブレーキ仕様の最終型エモンダ SLRです。ディスクブレーキが主流の2026年において、あえてリムブレーキを選ぶ理由はただ一つ。ディスクロードでは到達不可能な「究極の軽さ」を実現するためです。
リムブレーキ仕様のSLRは、フレームだけでなくフォークやホイール、ブレーキ本体も含めてシステム重量を劇的に軽くできます。超軽量パーツで組み上げれば、完成車重量で5kg台、中には4kg台を目指す強者もいるほどです。ロードバイクのリムブレーキ再評価でもお話しした通り、輪行を多用する方や、1秒を削り出すヒルクライムレースに特化するなら、この「最後の純粋な軽量エモンダ」は、マドン Gen 8以上に魅力的な選択肢になるはずですよ。
| モデル・仕様 | 主な特徴 | 中古相場(目安) |
|---|---|---|
| SLR Disc (Gen 4 / OCLV 800) | 現行に近いエアロ形状。T47 BB採用で実用性も高い。 | 500,000円 ~ 850,000円 |
| SLR Rim (Gen 3 / 最終型) | ヒルクライム特化型。軽量化マニア垂涎の超希少個体。 | 400,000円 ~ 650,000円 |
| SLR Disc (初期型 / OCLV 700) | BB90採用。軽量だがメンテナンスにコツが必要。 | 300,000円 ~ 450,000円 |
中古のSLRを買うときに「絶対」確認すべきこと
SLRグレードは、性能を極限まで引き出すためにフレームのパイプが驚くほど薄く作られています。指でパチパチと弾くと、まるで乾いたプラスチックのような高い音がするほどです。その分、一般的なカーボンバイクよりも「点」の衝撃に弱いという繊細な一面があります。
中古で購入を検討する際は、単なる「走行距離」よりも「どのように扱われてきたか」が重要です。例えば、立てかけた時に倒してしまった際の小さな傷が、実は内部の剥離に繋がっている……なんてこともゼロではありません。特に、高額な「Project One(プロジェクトワン)」のカスタム塗装が施されている個体は、見た目の美しさに惑わされがちですが、トップチューブやダウンチューブの中央部など、力がかかりやすく壁が薄い部分にクラックがないか、明るい場所で執拗に(笑)チェックしてください。
SLR中古購入のチェックリスト
- フレーム全体を軽く指で叩き、音の響きが明らかに鈍い箇所がないか確認する。
- シートマストキャップを一度外し、フレーム側の突起に締め付けによる亀裂がないか見る。
- BB周りのチェーン落ち跡。SLRはここが削れると致命的なダメージになりやすい。
- フロントフォークの裏側。石跳ねによる深い傷がないかチェック。
SLRという贅沢。それは「最高の時間」への投資
正直なところ、ホビーライダーの私たちがSLRの性能を100%引き出せるかと言われれば、答えは「NO」かもしれません(笑)。でも、いいんです。SLRを持つということは、単に速いバイクを買うということではなく、「最高の機材で走っている」という圧倒的な高揚感を買うことだと思うんですよね。
新型マドン Gen 8への移行が進む今、程度の良い中古エモンダ SLRは、資産価値としても非常に安定しています。「いつかはSLR」と思っているなら、市場に状態の良い個体が残っている今のうちに、思い切って一歩踏み出してみるのもアリかなと思いますよ。その軽さが、あなたのサイクルライフを全く新しい景色へと連れて行ってくれるはずです。まずはショップの認定中古車や、信頼できる販売ルートから探し始めてみてくださいね。
アキの独り言
SLRのフレームを初めて持った時の、あの『空箱を持っているような軽さ』は本当に脳がバグります(笑)。でもその分、室内保管は必須ですし、メンテナンスのトルク管理もシビア。手間はかかりますが、その分だけ愛着が湧く、まさに手のかかる名馬のようなバイクですね。
BB90とT47規格の違いとメンテナンス

トレックのエモンダ、特に中古車を検討している方にとって、もっとも頭を悩ませる「専門用語」の一つが、このBB(ボトムブラケット)規格ではないでしょうか。BBとは、クランク(ペダルが付いている棒)を回転させるための軸受けパーツのことで、いわばバイクの心臓部。ここがどんな規格で作られているかで、日々の快適さやメンテナンスの難易度が180度変わってしまうんです。私も以前、古い規格のバイクで「パキパキ音」に悩まされた経験がありますが、あれは本当に精神的にきますよね……。今回は、エモンダの歴史を語る上で欠かせない「BB90」と「T47」の違いについて、本音で詳しく解説します。
アキの本音アドバイス
もし私が今、中古でエモンダ SL5を探すなら、少しくらい走行距離が長くても「T47採用モデル」を優先して選びます。BB周りのトラブルは、一度起きると走る楽しさを根こそぎ奪っていきますからね……。安心を買うという意味でも、最新規格の恩恵は計り知れませんよ!
トレックの伝統と苦悩の象徴「BB90」
2020年までのカーボンエモンダに長らく採用されていたのが、トレック独自のBB90規格です。これは、カーボンフレームの中に直接ベアリングを「圧入(プレスフィット)」する仕組みで、とにかくパーツを少なく、軽くできるというメリットがありました。ヒルクライムバイクであるエモンダにとっては、理想的な軽量化の手法だったんです。
しかし、このBB90には大きな「持病」がありました。フレームに直接ベアリングを叩き込む構造上、長年使っているとフレーム側の受け(カーボン部分)が微細に摩耗して、隙間ができてしまうことがあるんです。その結果、強い力を込めてペダルを踏むたびに「パキッ、パキッ」と不快な異音が鳴り響くことに……。これを完全に直すには、特殊なオーバーサイズベアリングを使ったり、接着剤で固定したりといった専門的な処置が必要で、DIY派のサイクリストにはかなりハードルの高い規格でした。もし中古で2020年以前のモデルを買うなら、クランクを回してみて違和感がないか、ショップでしっかりチェックしてもらうのが必須ですよ。
メカニックとユーザーへの救世主「T47規格」
そんなBB規格の悩みを一掃するために、2021年モデルから満を持して投入されたのがT47規格です。これは「ねじ切り式」のBBで、フレーム側に金属製のネジ山があり、そこにBBをねじ込んで固定します。トレックはこの規格の普及に一役買ったと言われていますが、これがもう、メカニック界隈やユーザーからは「最高の改良!」と大絶賛されているんです。
T47の最大のメリットは、その圧倒的な信頼性とメンテナンス性です。ネジでガッチリと固定されるため、圧入式のような不快な異音トラブルが劇的に少なくなりました。また、もし異音がしたとしても、一度外してグリスアップして締め直すだけで解決することがほとんど。特殊な圧入工具も不要(専用のレンチは必要ですが)なので、自宅でメンテナンスを楽しむ方にとっても「神規格」と言えるでしょう。これからエモンダを買うなら、このT47を採用しているかどうかを最大の判断基準にしても良いくらいです。技術的な背景については、メーカーの公式ガイドラインも非常に参考になります。
| 比較項目 | BB90(旧型エモンダ) | T47(2021年以降のエモンダ) |
|---|---|---|
| 固定方法 | フレームに直接ベアリングを圧入 | フレームのネジ山にねじ込み |
| 重量 | 極めて軽量(最小限の構成) | BB90よりは重いが、剛性は高い |
| 異音リスク | 比較的高い(持病と言われることも) | 極めて低い(メンテナンスで即解消) |
| 整備性 | 低い(専用の圧入・抜き工具が必要) | 高い(ネジ式で脱着が容易) |
| 寿命 | フレームの受けが摩耗すると厄介 | フレームへのダメージが少なく長寿命 |
長く愛用するために知っておきたいメンテナンスのコツ
どちらの規格であっても、BBは消耗品です。特に雨の日も走る方や、洗車でジャブジャブ水をかける方は注意が必要。BB周りのベアリングに水や砂が入り込むと、回転が渋くなったり、中のグリスが流れ出したりしてしまいます。 T47モデルであれば、半年に一度くらいはクランクを外して、BB周辺にゴミが溜まっていないか確認し、隙間に新しいグリスを塗ってあげるだけで、驚くほど良いコンディションを維持できます。逆にBB90モデルの場合は、自分で無理に叩き出そうとするとフレームを傷めるリスクがあるので、少しでも「音」が気になり始めたら早めにプロのメカニックに相談するのが正解です。
BB選びのチェックポイント
- 「2021年以降のモデル」=T47。初心者からベテランまで迷わずこちらがおすすめ!
- 中古のBB90モデルを検討するなら、クランクを回して「ゴリゴリ感」がないか必ず確認。
- T47はサードパーティ製(CeramicSpeed等)の高性能BBへの交換も容易で、アップグレードの楽しみも広がります。
中古エモンダ選びの全体像についてはロードバイクのエントリーモデル選び方ガイドでも触れていますが、BB規格は見た目以上に「長く乗れるかどうか」を左右する大事な要素。ぜひスペック表の隅にある「BB」の文字にも注目してみてくださいね。心臓部がしっかりしていれば、毎日のライドがもっと楽しく、もっとスムーズになるはずですよ!
アキの本音アドバイス
もし私が今、中古でエモンダ SL5を探すなら、少しくらい走行距離が長くても「T47採用モデル」を優先して選びます。BB周りのトラブルは、一度起きると走る楽しさを根こそぎ奪っていきますからね……。安心を買うという意味でも、最新規格の恩恵は計り知れませんよ!
シートマストキャップの調整と交換のコツ

トレックのエモンダ、特にカーボンモデルのSLやSLRグレードを象徴するパーツといえば、このシートマストキャップです。初めて見た方は「えっ、サドルポストがフレームの外側に被さってるの?」と驚かれるかもしれませんね。一般的なロードバイクはフレームの中に棒(シートポスト)を差し込みますが、エモンダは「Ride Tunedシートマスト」という独自の構造を採用しており、フレーム自体が上に伸びていて、そこにキャップを被せる形をとっています。
私自身、この構造を初めて知ったときは「なんて合理的で美しいデザインなんだろう」と感動しました。この方式の最大のメリットは、シートチューブを差し込み式よりも薄く、しなやかに作れること。これによって、エモンダ特有の「路面からの突き上げをいなす、極上の乗り心地」が生まれているんです。ただ、その一方で、調整やパーツ選びには独特のルールがあります。ここを知っておかないと、思わぬ出費やトラブルに繋がることもあるので、オーナーになる前にぜひチェックしておいてほしいポイントです。
なぜ「差し込む」のではなく「被せる」のか?
通常の差し込み式シートポストの場合、ポストを固定するためにフレーム側に補強が必要だったり、ポストが中に入っている部分はフレームがしなりにくくなったりという制約があります。しかし、被せ式のシートマストキャップなら、シートチューブ全体を「しなり」の計算に入れることができるんです。これが、軽量ヒルクライムバイクでありながら、長距離を走っても疲れにくいエモンダの魔法の正体。まさに機能を形にした、トレックのエンジニアリングの結晶と言えますね。
中古購入時に要注意!「調整幅」という落とし穴
エモンダを中古で購入したり、知人から譲り受けたりする際に、もっとも注意してほしいのが調整範囲です。このキャップ、実は上下に動かせる幅が数センチ程度と非常に狭いんです。キャップ自体には「ショート(135mm)」と「ロング(175mm)」の2種類があり、さらに後ろへの引き具合(セットバック)が「5mm」と「20mm」の2パターン、合計4種類が主に存在します。
「中古で買ったバイクのサドルが、あと1cm高くならない!」なんて事態になった場合、新しいキャップを買い直す必要があります。これがカーボン製だと2万円〜3万円ほどする非常に高価なパーツなんです。さらに、サドルのレール形状(7x7mmの丸レール用や、7x10mmのカーボンレール用など)によっても内部の金具(イヤー)を交換する必要があるため、中古選びの際は、今の自分のポジションがその車体で実現できるか、必ず事前にフィッティングで確認してくださいね。パーツの仕様については、トレックの公式ストアでも詳細を確認できます。
| タイプ | 全長 | オフセット | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| ショート / 5mm | 135mm | 5mm | 小柄な方、またはサドルを前に出したい方 |
| ショート / 20mm | 135mm | 20mm | 標準的な体格で、軽量さを優先したい方 |
| ロング / 5mm | 175mm | 5mm | 足が長く、かつサドルを前に出したい方 |
| ロング / 20mm | 175mm | 20mm | 高身長の方、または膝の位置を下げたい方 |
トルク管理の重要性と「固着」のトラブル対策
エモンダのシートマストキャップは、1本のボルトだけでサドルの角度と高さを同時に固定する構造になっています。非常にシンプルなのですが、ここがメンテナンスの急所でもあります。規定トルク(多くのモデルで7Nm)を厳守することが絶対に必要です。 「少し不安だから」とオーバートルクで締めすぎると、最悪の場合、フレーム側のカーボンマストがパキッと割れてしまいます。逆に弱すぎると、走行中に段差の衝撃でサドルがガクンと下がってしまい、フレームに深い傷をつけてしまうことも。トルクレンチは必須のツールと言えますね。
また、長く乗っていると発生するのが「内部パーツの固着」です。キャップ内部のウェッジ(コーン状の金具)がフレームに張り付いて、ボルトを緩めてもサドルが動かなくなることがよくあります。これを無理にこじ開けようとするとカーボンを傷めるので、定期的な洗浄と、滑り止め用のカーボンアッセンブリーペーストの塗布が欠かせません。私は半年に一度は外して掃除するようにしていますが、これをやるだけで調整のストレスが驚くほどなくなりますよ。
アキの警告ポイント
- ボルトを緩めても動かないときは、ゴムハンマー等で軽くキャップの横を叩くか、反対側から細い棒で内部のウェッジを優しく押し出してください。力任せは厳禁です!
- 金属用のグリスではなく、必ず「カーボン用」のペーストを使用してください。金属用を使うと逆に滑りやすくなってしまい、締め付け過ぎの原因になります。
長く快適に使うためのコツ
- 自分の股下サイズに合ったキャップ(ショート・ロング)を正しく選ぶ。
- 必ずトルクレンチを使用し、7Nm(モデルの指定値)を守る。
- カーボンペーストを薄く塗り、半年に一度は固着がないか確認する。
- サドルのレール交換時は、キャップ側の金具(イヤー)のサイズも合わせる。
少し手がかかるように聞こえるかもしれませんが、一度ポジションが決まってしまえば、エモンダのシートマストは極上の乗り心地をずっと提供し続けてくれます。この「手のかかる可愛さ」も、ハイエンドバイクを所有する喜びの一つかなと思います。もし自分で調整するのが不安なら、無理せずトレックの正規販売店でプロのフィッティングを受けるのが、一番の安心への近道ですよ!
アキの独り言
私の知り合いで、中古のエモンダを買った後にサドルの高さが足りず、結局高価なロングタイプのキャップを買い直すことになった人がいます……。エモンダを検討中の方は、スペック表の重量だけでなく、ぜひ『今付いているキャップの種類』も確認してみてくださいね!
適正身長を見極めるサイズ感と選び方

ロードバイク選びにおいて、最後にしてもっとも重要なステップが「サイズ選び」です。どれほど高価で軽量なトレックのエモンダを手に入れたとしても、フレームサイズが自分の体に合っていなければ、その卓越した走行性能は半分も発揮されません。それどころか、無理な姿勢での走行は首や腰、膝の痛みを引き起こし、せっかくの楽しいライドが苦行になってしまうことさえあります。エモンダはプロ仕様の「H1.5ジオメトリ」を採用した本格的なレース志向のバイク。だからこそ、サイズ選びにはいつも以上に慎重になってほしいなと思います。
私自身、過去に「在庫があるから」という理由だけで少し大きめのサイズを選んでしまい、ハンドルが遠くて常に肩が凝る状態で走っていた苦い経験があります。皆さんにそんな思いをしてほしくないので、エモンダ特有のサイズ感と、失敗しないための見極めポイントを詳しくお伝えしますね。
トレック独自の「偶数サイズ」表記と他社との違い
トレックのロードバイクは、一般的に「47、50、52、54、56……」といった偶数刻みのサイズ表記になっています。例えば他社の「Mサイズ」や「500サイズ」と、エモンダの「52サイズ」は、数値上の設計(スタックやリーチ)が微妙に異なることが多いんです。特にエモンダはヘッドチューブが短めに設計されているため、他社の同等サイズよりもハンドル位置が低くなりやすいという特徴があります。
よくある悩みとして、身長170cm前後の方が「50か52か」で迷うケースがあります。
- 50サイズを選んだ場合
車体がコンパクトになり、重量が軽く、ハンドリングもキビキビと鋭くなります。ただし、ハンドル位置が低くなるため、体の柔軟性に自信がないと前傾姿勢がキツく感じるかもしれません。 - 52サイズを選んだ場合
ホイールベースが長くなり、高速走行時の直進安定性が高まります。前傾は少し緩やかになりますが、その分ハンドルが遠く(リーチが長く)なるため、腕の長さによってはステムを短くするなどの調整が必要になります。
私はよく「迷ったら小さい方」とアドバイスしますが、これは小さいフレームならパーツ交換でポジションを広げられますが、大きいフレームを小さくするには限界があるからなんですよね。
股下サイズ(インシーム)とシートマストの制約
エモンダ(特にカーボンモデル)のサイズ選びで絶対に見落としてはいけないのが、前述したシートマストキャップの調整幅です。通常の差し込み式ポストと違い、フレーム側に「これ以上はサドルを下げられない」という物理的な限界点が存在します。身長だけでサイズを決めてしまうと、いざ跨ったときに「足が届かないのにサドルがこれ以上下がらない!」という悲劇が起こりかねません。
必ず「股下サイズ(インシーム)」を正確に計測し、希望のサドル高がそのフレームサイズの調整範囲に収まっているかを確認しましょう。特に足つき性を重視したいビギナーの方は、カタログ値の適応身長だけでなく、実車の最小サドル高をチェックするのが鉄則です。詳細なサイズチャートについては、トレックの公式ガイドを必ず参照してください(出典:Trek Bikes『バイクサイズファインダー』)。
| フレームサイズ | 適応身長(目安) | 股下サイズ(目安) | アキのサイズ感コメント |
|---|---|---|---|
| 47 | 152cm 〜 158cm | 71cm 〜 74cm | 小柄な方でも本格的なレース姿勢が作りやすい希少なサイズ。 |
| 50 | 158cm 〜 163cm | 74cm 〜 77cm | 160cm台中盤までの方で、キビキビ走りたいならこれ。 |
| 52 | 163cm 〜 168cm | 77cm 〜 80cm | 170cm前後の方のボリュームゾーン。安定感とのバランスが良い。 |
| 54 | 168cm 〜 174cm | 80cm 〜 83cm | 175cm前後で、リーチをしっかり確保したい方に最適。 |
| 56 | 174cm 〜 180cm | 83cm 〜 86cm | 大柄な方でもエモンダの軽快さを損なわない設計。 |
「無理なく快適」が上達への近道
サイズ選びで迷ったとき、つい「プロみたいに格好いい、ハンドルが低いポジション」に憧れて小さすぎるサイズを選びたくなりますが、そこはグッと堪えてください。特に最初のうちは、呼吸がしやすく、遠くの景色を見渡せるくらいの余裕があるサイズを選ぶのが一番です。体がロードバイクの姿勢に馴染んでくれば、後からステムを長くしたり、スペーサーを抜いてハンドルを下げたりすることで、いくらでも「速いポジション」へ移行できます。
サイズ選びに正解は一つではありませんが、失敗しないコツは「自分の今の柔軟性と目的」に正直になることです。中古で購入を検討されている方は、返品ができないケースが多いため、ショップで現行モデルの同サイズに試乗させてもらうなど、納得いくまで確認することをおすすめします。ロードバイクのエントリーモデル選び方ガイドでも解説している通り、自分にぴったりのサイズは、あなたをより遠く、より高い場所へと連れて行ってくれる魔法の鍵になりますよ。
ネット購入時の注意点
自分の身長がサイズ表の境界線(例:168cmで52か54か)にある場合は、独断で決めずにプロショップのスタッフに相談しましょう。手の長さや柔軟性によって、推奨されるサイズが逆転することがよくあります。また、中古品はシートポストがカットされている可能性もあるため、有効サドル高の確認は必須です!
アキのフィッティング体験談
私は柔軟性が低い方なので、チャート上では52サイズが適正でしたが、あえて一つ下の50サイズを選び、その分ステムを長めにして調整しています。こうすることで、見た目の『プロっぽさ』を出しつつ、ハンドルの高さはスペーサーで自分に合う位置に持ってくることができました。こうした微調整ができるのも、エモンダというバイクの懐の深さですね。
総括:理想のトレックのエモンダを手に入れるコツ

ここまで、今のトレックのエモンダというバイクを取り巻く劇的な変化から、現行アルミモデルの魅力、そして中古市場で失敗しないためのディープな知識まで、私なりの言葉でたっぷりとお伝えしてきました。いかがでしたでしょうか?一つの記事としてはかなりのボリュームになりましたが、それだけエモンダというバイクが奥深く、語るべき魅力に溢れているということかなと思います。
カーボンフレームのエモンダが「マドン」という名前に引き継がれたことは、純粋な軽量バイクファンにとっては一つの時代の終わりを感じさせて、少し寂しい気もしますよね。私も「エモンダ」という響きが大好きだったので、その気持ちはよく分かります。でも、今回詳しく見てきたように、それは決して軽量ロードの終焉ではなく、トレックが「速さ」と「軽さ」の究極の融合に成功した、ポジティブな進化の結果なんです。エモンダが磨き上げてきた「登坂性能」と「軽快さ」の魂は、間違いなく最新のマドン Gen 8の中に息づいています。
あなたにとっての「最高のエモンダ」はどれ?
今、この記事を読んでくださっている皆さんが選ぶべき道は、大きく分けて3つあるかなと思います。
- 最新の性能を求めるなら
「Madone Gen 8」が正解です。エモンダの軽さとマドンの空力、その両方を手に入れることができます。 - 最高コスパでレースを楽しみたいなら
現行の「エモンダ ALR 5」が最強の選択肢です。カーボンキラーの名に恥じない走りは、あなたの想像をきっと超えてきます。アルミフレームのポテンシャルについては、アルミフレームのロードバイクは本当に最強か?初心者も納得の選び方でもたっぷり語っていますので、ぜひ併せて読んでみてください。 - 純粋な軽量カーボンにこだわるなら
中古市場で「2021年〜2024年モデルのSL/SLR」を探しましょう。T47規格を採用したこの世代は、性能と維持管理のバランスがもっとも優れています。
新車でも中古でも、トレックのエモンダ(そしてその魂を継ぐマドン)というバイクが私たちに提供してくれるのは、単なる移動手段としての自転車ではありません。それは、「あの一山を越えてみたい」「もっと遠くの景色を見てみたい」という、私たちの純粋なワクワク感を増幅させてくれる最高のパートナーです。軽いバイクは、物理的に登りを楽にしてくれるだけでなく、心まで軽くしてくれるんですよね。
理想の一台を手に入れるための最終チェックリスト
- カーボンモデルの進化系を知りたいなら、最新の「Madone Gen 8」の仕様をチェックする。
- 現行の「エモンダ ALR 5」は、300シリーズアルミを採用したクラス最高峰の完成度である。
- 中古を狙うなら、整備リスクの低い「2021年以降(T47 BB採用モデル)」を最優先に探す。
- 購入前に必ず自分の股下を測り、シートマストの調整範囲に収まるかを確認する。
最後は、理屈抜きで「このバイクに乗っている自分、格好いいな!」と思える直感を大切にしてください。心から惚れ込んだ一台なら、少し苦しい坂道でも「あとちょっと頑張ってみよう」と思えるはずです。この記事が、皆さんが最高の相棒と出会い、素晴らしいサイクルライフを漕ぎ出すための小さなヒントになれば、運営者としてこれほど嬉しいことはありません。サイズ選びやフィッティングに悩んだら、ロードバイクのエントリーモデル選び方ガイドも参考にしつつ、ぜひ最後は信頼できるショップの門を叩いてみてくださいね。
最新のラインナップや技術の詳細は、トレック公式の情報を確認するのがもっとも確実です(出典:Trek Bikes『Madone Gen 8:かつてない軽さと速さの融合』)。皆さんのこれからのライドが、キラキラとした最高の思い出でいっぱいになることを心から願っています!
【免責事項・必ずお読みください】
※本記事で紹介しているスペック、重量、価格、および中古相場などの情報は、執筆時点での一般的な目安であり、年式や個体差、市場状況によって変動します。特に中古品のコンディション判断やメンテナンスについては個人の責任となります。最終的な購入判断や重要な整備に関しては、必ずトレック正規販売店や専門のメカニックに相談し、実車を確認の上で進めるようにしてください。また、走行時は交通ルールを遵守し、安全第一でサイクリングを楽しみましょう。


