ロードバイクのリムブレーキ再評価|2025年も選ぶべき理由と市場価値

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ロードバイクのリムブレーキ再評価|2025年も選ぶべき理由と市場価値
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こんにちは。ペダルノート運営者の「アキ」です。

ロードバイク業界ではディスクブレーキが完全に主流となりましたが、ふと「ロードバイクのリムブレーキはもうオワコンなのかな?」や「今からあえてリムブレーキを選ぶメリットってあるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。実は2025年の今、その圧倒的な軽さや輪行時の扱いやすさから、ストイックなクライマーや旅好きのサイクリストたちの間で、その価値が静かに再評価され始めています。この記事では、最新の市場動向や中古での賢い選び方、そして気になる寿命やメンテナンス事情まで、ロードバイクのリムブレーキに関するリアルな情報を包み隠さずまとめてみました。

記事のポイント
  • なぜ今、成熟した技術であるリムブレーキが再評価されているのか
  • ディスクブレーキにはない圧倒的な軽さと輪行時の快適性について
  • 2025年現在でも新品で購入できるフレームや中古市場の狙い目モデル
  • 今後も長く乗り続けるための部品供給やメンテナンスのポイント
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ロードバイクのリムブレーキ市場とメリットを再考

ロードバイクのリムブレーキ市場とメリットを再考
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ここでは、ディスクブレーキ全盛の時代にあえてリムブレーキを選択する意味や、市場における現在の立ち位置について深掘りしていきます。なぜ多くの人が「時代遅れ」と切り捨てずに、熱烈にこのシステムを支持し続けるのか、その背景にある合理的な理由を紐解いていきましょう。

  • オワコンではないリムブレーキの再評価
  • 圧倒的な軽さと輪行におけるメリット
  • 2025年でも手に入る新車のリムブレーキ
  • 中古市場で探すハイエンドモデルの価値
  • フレームの寿命と今後のパーツ供給
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オワコンではないリムブレーキの再評価

オワコンではないリムブレーキの再評価
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Googleなどの検索エンジンで「ロードバイク リムブレーキ」と入力すると、悲しいことにサジェスト(予測変換)の一番上に「オワコン」や「なくなる」といったネガティブな言葉が表示されることがあります。これを見ると、これからロードバイクを始めようとする方や、久しぶりに再開しようとする方は「今からリムブレーキを買うなんて、安物買いの銭失いになるんじゃないか?」「やっぱりディスクブレーキじゃないとダメなのかな」と不安になってしまいますよね。

確かに、2025年のロードバイク産業全体を見渡せば、市場の中心は完全にディスクブレーキシステムに移行しています。ツール・ド・フランスを走るプロチームの機材、大手メーカーが発表する華やかなフラッグシップモデル、そしてショップの店頭に並ぶ新車のラインナップ、そのどれもがディスクブレーキ一色であることは疑いようのない事実です。メーカー側の「新規格を普及させたい」というビジネス的な力学も強く働いています。

しかし、市場の表層だけでなく深層を分析してみると、少し違った景色が見えてきます。実はここ数年、「リムブレーキ」というキーワードの検索需要は依然として強く、ある種の「カウンターカルチャー」として再評価のフェーズに入っているのです。これは単なる懐古趣味や、「予算がないから古いモデルを選ぶ」という消極的な理由だけでは説明がつかない、もっと根源的なムーブメントです。

なぜ、最新のディスクブレーキではなく、あえて「枯れた技術(=完成された技術)」であるリムブレーキが見直されているのでしょうか?その背景には、行き過ぎたシステムへの揺り戻しとも言える、3つの「合理的」な理由が存在します。

リムブレーキが再評価される3つの理由

  • 過剰なシステムへのアンチテーゼ
    油圧ディスクブレーキ化に伴う車重の増加、フル内装化による整備性の悪化、そして専用工具やオイル管理が必要な「ブラックボックス化」に対し、疲れを感じるユーザーが増えています。
  • 「自転車らしさ」への回帰
    自分の手で全ての整備が完結し、構造がシンプルで機能美に溢れ、ペダルを漕いだ瞬間にスッと進む純粋な「軽快感」。そんな自転車本来のプリミティブな楽しさを求める心理が働いています。
  • コストパフォーマンスの逆転現象
    近年のロードバイク価格の高騰は凄まじく、ミドルグレードでも数十万円、ハイエンドは200万円に迫る勢いです。対してリムブレーキなら、かつての最高級モデルが現実的な予算で手に入り、同等以上の「走りの質」を享受できるという経済的なメリットが見直されています。

多くのユーザーは、最新のテクノロジーが必ずしも自身のライドスタイルにおける「最適解」ではないことに気づき始めています。特に、雨のレースには出ない、週末に気持ちよく峠を登りたい、輪行で遠くへ旅をしたい、といった日本のホビーサイクリストの一般的な楽しみ方においては、ディスクブレーキの強力な制動力や全天候性能は、時に「オーバースペック」となる場合があります。

そうした環境下では、リムブレーキが持つ「軽量性」「整備性」「運用柔軟性」という物理的メリットが、ディスクブレーキのメリットを上回るケースが多々あるのです。

つまり、2025年における正しい認識は、「リムブレーキはオワコンになった」のではなく、「万能型のディスクブレーキ」に対して「特化型のリムブレーキ(軽量・シンプル)」という立ち位置で、住み分けがなされた成熟した選択肢として確立されたと捉えるべきだと私は考えています。

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圧倒的な軽さと輪行におけるメリット

圧倒的な軽さと輪行におけるメリット
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2025年の今、あえてリムブレーキを選択する最大の技術的根拠、それは何と言っても「軽さ」と「扱いやすさ」に尽きます。これはカタログスペック上の「車体重量」だけの話ではありません。実際に走らせたときに感じる「動的な軽さ」、そして自転車を分解して袋に詰め、電車やバスで移動するときに感じる「運用の軽さ」の両面で、リムブレーキにはディスクブレーキがどうしても到達できない絶対的なアドバンテージが存在します。

物理的な軽さが生む「走りの質」と「ダンシングの軽快さ」

リムブレーキシステムは、ホイールのリム自体を制動面として利用するという極めて合理的な構造をしています。そのため、ディスクブレーキシステムでは必須となる以下のパーツや補強が一切不要になります。

  • ディスクローター
    前後合わせて約250g〜300g(鉄の円盤)
  • 固定ボルト・ロックリング
    ローターを固定するための部品
  • フレーム・フォークの補強
    キャリパーの強い制動力に耐えるためのカーボン積層の追加
  • スポーク数の増加
    ハブ側での制動トルクに耐えるためのスポーク増(重量増)

これらを合計すると、同グレードのフレーム・コンポーネントで組んだ場合、リムブレーキ車はディスクブレーキ車に対して300g〜500g程度の軽量化が容易に達成できます。500gと言えば、水が満タンに入ったボトル1本分に相当します。ヒルクライムにおいて、この重量差がいかに大きいかは想像に難くありません。

さらに重要なのは、「どこが軽いか」です。ディスクブレーキ車はハブ周辺(車軸)に重量物が集中しますが、リムブレーキ車はここが非常にシンプルで軽量です。また、フロントフォークの先端(エンド部分)も過剰な剛性を必要としないため、しなやかで軽量に作れます。これにより、バイクを左右に振る「ダンシング」の動作が驚くほど軽快になり、ライダーとバイクが一体になったようなダイレクトな操作感を生み出します。この「ヒラヒラと舞うような感覚」こそが、多くのベテランライダーがリムブレーキを手放せない感覚的な理由の正体です。

日本の「輪行文化」における絶対的優位性

そして、私が最も声を大にしてお伝えしたいのが、日本特有の文化である「輪行(Rinko)」との相性の良さです。鉄道に自転車を載せて旅をする輪行において、リムブレーキ車は現時点でも「最強のツール」であり続けています。ディスクロードでの輪行経験がある方なら共感していただけると思いますが、ディスク車には特有のストレス要因がいくつか存在します。

項目ディスクブレーキ車の課題リムブレーキ車のメリット
ローター保護薄い金属板は衝撃で曲がりやすい。専用カバーの装着や、袋内での向きに細心の注意が必要。ローターが存在しない。 ホイールを重ねる際も、スプロケットさえ気をつければOK。
ブレーキ操作ホイールを外した状態でレバーを握るとピストンが出るトラブル発生。「パッドスペーサー」が必須。レバーを握ってもキャリパーが閉じるだけで、何の問題も起きない。 スペーサー不要。
エンド金具スルーアクスル用は部品点数が多く、組み立てが複雑で時間がかかる。クイックリリース用は構造がシンプルで軽量。数秒で装着可能。
収納サイズキャリパーやローターの張り出しがあるため、横幅が嵩張る。出っ張りが少なくスリムに収納可能。 駅の改札や車内での占有スペースが小さい。

特に「収納時の横幅」は切実な問題です。日本の鉄道改札口はそれほど広くありません。リムブレーキ車であれば余裕を持って通れる幅でも、ディスク車だとギリギリだったり、少し傾けないと通れなかったりすることがあります。混雑した車内に置く際も、よりコンパクトなリムブレーキ車の方が、周囲の乗客への配慮がしやすく、精神的なプレッシャーが段違いに少ないのです。

また、遠征先でのトラブルリスクも無視できません。もし輪行中にディスクローターが歪んでしまった場合、走行時に「シャリシャリ」と異音が発生し続けたり、最悪の場合はホイールが回らなくなって旅が中止になったりするリスクがあります。リムブレーキなら、多少の衝撃があっても走行不能になることはまずありません。

「速さ」だけでなく「旅の快適さ」や「トラブルフリーな運用」を重視するユーザーにとって、このアドバンテージは何物にも代えがたい価値があります。これから輪行デビューを考えている方は、ぜひリムブレーキの「気軽さ」も選択肢に入れてみてください。

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2025年でも手に入る新車のリムブレーキ

2025年でも手に入る新車のリムブレーキ
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「でも、もう新品のリムブレーキフレームなんて売ってないでしょ? 中古で探すしかないのかな…」と諦めかけているあなた、ちょっと待ってください。実は、2025年の現在でも新車のリムブレーキフレームは買えるんです!

確かに、TrekやSpecialized、Giantといった北米・台湾系の巨大マスプロメーカーは、生産効率と市場トレンドを重視してディスクブレーキへの完全移行を完了させました。しかし、独自の哲学を持つヨーロッパのプレミアムブランドや、ニッチな需要に応える技術派メーカーは、我々のようなリムブレーキ愛好家を見捨ててはいません。

ここでは、2025年時点でも新品オーダーが可能(または流通在庫が存在する)な、注目のリムブレーキモデルを厳選してご紹介します。これらは単なる「残り物」ではなく、各ブランドがプライドをかけて送り出す「現行の傑作」ばかりです。

COLNAGO C68 Rim:イタリアの至宝

ロードバイク界のフェラーリとも称されるイタリアの老舗、COLNAGO(コルナゴ)。そのフラッグシップである「Cシリーズ」の最新作「C68」には、驚くべきことにリムブレーキモデル「C68 Rim」がラインナップされています。

C68は、カーボンラグとチューブを接着する伝統的な製法を進化させた「モジュールストラクチャー製法」を採用しています。金型で一体成型される一般的なモノコックフレームとは異なり、サイズごとの剛性調整が緻密に行えるほか、何より「接合部の美しさ」が際立ちます。ディスクブレーキ全盛の時代にあえてリムブレーキ仕様を用意することは、カンビアーゴの職人によるハンドメイド・イン・イタリーの価値を知る富裕層や、真の愛好家に向けたコルナゴからの「贈り物」と言えるでしょう。

TIME Alpe d’Huez 01:魔法の絨毯

フランスのTIME(タイム)もまた、リムブレーキを見捨てない稀有なブランドです。独自の「RTM(Resin Transfer Molding)製法」によって編み上げられるカーボンフレームは、振動吸収素材「ベクトラン」を織り込むことで、「魔法の絨毯」と形容される唯一無二の乗り心地を実現しています。

特に軽量クライミングモデルである「Alpe d’Huez(アルプデュエズ)01」のリムブレーキ仕様は、ディスクモデルと比較してフォークやエンド周りが軽量に仕上がるため、フレームセット全体での軽さは圧倒的です。純粋に登りのタイムを削りたいクライマーにとって、これ以上の相棒はいないかもしれません。2025年も公式サイト等でラインナップが確認されており、ファンにとっては希望の光となっています。(出典:TIME Bicycles『Alpe d’Huez Collection』

Winspace & YONEX:コストと性能の極致

プレミアムブランド以外にも、実利的な選択肢が存在します。

  • Winspace SLC 2.0
    最新のSLC 3.0はディスク専用となりましたが、前作のSLC 2.0はリムブレーキ対応で、フレーム重量約780g(Mサイズ)という驚異的な軽さを誇ります。価格も大手メーカーの半額以下で、コストパフォーマンスは最強クラスです。
  • YONEX CARBONEX
    テニスやバドミントンのラケットで培ったカーボン技術を投入した国産フレーム。素材メーカーならではの「しなり」と「軽さ」は、富士ヒルクライムなどの国内イベントで依然として高い使用率を誇ります。
ブランドモデル名特徴と魅力こんな人におすすめ
COLNAGOC68 Rimラグ構造の美学と最新エアロの融合。所有欲を満たす最高級モデル。一生モノの相棒が欲しい方、ブランドの歴史を愛する方。
TIMEAlpe d’Huez 01振動吸収性と剛性のバランスが絶妙。唯一無二の乗り心地。ロングライドもこなすクライマー、乗り味にこだわる方。
WinspaceSLC 2.0700g台の超軽量フレームとしては破格の安さ。コスパ重視で6kg切りの軽量バイクを組みたい方。
YONEXCARBONEX国産カーボンの信頼性と、日本人の脚質に合うバネ感。国内ヒルクライムレースで結果を出したい方。

入手は時間との勝負!

これらのモデルは新品で入手可能ですが、生産数はディスクモデルに比べて極めて少ないのが現状です。特にWinspaceなどの在庫は流動的で、いつ「生産終了」のアナウンスが出てもおかしくありません。「いつか買おう」と思っているなら、今がその決断の時かもしれません。

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中古市場で探すハイエンドモデルの価値

中古市場で探すハイエンドモデルの価値
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新品フレームの選択肢が限られてきている2025年ですが、視点を「中古市場」に向けると、そこにはまさに宝の山が広がっています。特に注目すべきは、各メーカーがディスクブレーキへ完全に舵を切る直前、2018年から2020年頃に製造された「リムブレーキ最終世代」のハイエンドモデルです。

これらは、数十年にわたって蓄積されたリムブレーキ設計のノウハウが全て注ぎ込まれた「技術の集大成」であり、ある意味でロードバイクの歴史における一つの「完成形」です。現行のディスクロードと比較しても遜色のないエアロダイナミクスや剛性を持ちながら、圧倒的に軽量。そんな夢のようなバイクが、当時の定価の半額以下で手に入るチャンスがあるのです。

PINARELLO DOGMA F12:王者の風格

イタリアの名門ピナレロが送り出した「DOGMA F12」は、リムブレーキを搭載した最後のDOGMAとして、中古市場でも別格の存在感を放っています。ツール・ド・フランスを制覇し続けたチームイネオス(INEOS)が駆ったこのバイクは、左右非対称(アシンメトリック)デザインによる完璧な剛性バランスと、ケーブル類をフル内装化した空力性能を両立しています。

特に「チームイネオスカラー」や「ブラック・オン・ブラック(BoB)」などの人気カラーは、ディスクモデルに匹敵する高値で取引されることも珍しくありません。「いつかはドグマ」というサイクリストの憧れを、メンテナンス性に優れたリムブレーキ仕様で叶えられる最後のモデルとして、その資産価値は今後も落ちにくいでしょう。

Specialized S-Works Tarmac SL6:歴代最高傑作

「リムブレーキのロードバイクとして、これ以上のものは作れないのではないか」と言わしめたのが、スペシャライズドの「S-Works Tarmac SL6」です。後継のSL7以降はディスクブレーキ主力となりエアロ性能を強化しましたが、SL6が持つ研ぎ澄まされた軽さと、バネのような加速感は、今なお多くのクライマーやレーサーを魅了して止みません。

ブレーキシステムには、フォークやステーに直接ボルト2本で固定する「ダイレクトマウント方式」を採用しており、従来の1本止めキャリパーと比較して剛性が高く、カチッとした強力な制動力を発揮します。「軽さ・剛性・快適性」のトライアングルが完璧に整った、まさに歴代最高傑作と呼ぶにふさわしい一台です。

Cannondale SuperSix EVO Hi-MOD(第2世代):軽量の極致

もう一台忘れてはならないのが、キャノンデールの名車「SuperSix EVO(第2世代)」です。2019年まで販売されていたこのモデルは、現代のエアロ形状とは異なる、伝統的なホリゾンタル(水平)トップチューブを持つクラシックなシルエットが特徴です。フレーム重量は極限まで削ぎ落とされ、無駄のないシンプルな造形美は、多くの軽量マニアからカルト的な支持を集めています。

中古フレーム購入時の「3つの重要チェックポイント」

憧れのハイエンドフレームを中古で購入する際は、安さだけに飛びつかず、以下のポイントを必ず確認してリスクを回避しましょう。

  • フレームのダメージ(特にチェーン落ち傷)
    カーボンフレームにとって命取りになるのが、BB周りのチェーン落ちによる深いガリ傷や、落車によるクラックです。写真だけでは判断しにくい場合、コインで軽く叩いて音の変化を聞く「コインチェック」も有効ですが、可能な限り実車を確認するか、信頼できるプロショップの査定済み商品を選びましょう。
  • 専用スモールパーツの欠品
    これが一番怖いです。電動コンポ用と機械式コンポ用で、フレームにケーブルを通すための「グロメット(受けパーツ)」が異なる場合があります。前のオーナーが電動で組んでいた場合、機械式用のパーツが捨てられていることが多々あります。これがないと組めません。
  • コラム残量の確認
    中古フレームは、前のオーナーのポジションに合わせてフォークコラムがカットされています。自分のハンドル位置が出せるだけの長さが残っているか、購入前にジオメトリ表と照らし合わせて計算することが不可欠です。
  • ブレーキ規格の互換性
    同じリムブレーキでも、「ノーマルキャリパー(1点止め)」と「ダイレクトマウント(2点止め)」は互換性がありません。手持ちのデュラエースのブレーキを移植しようと思ったら付かなかった、という悲劇を防ぐために確認が必要です。

これらの「名車」たちは、単なる移動手段としての自転車を超え、所有する喜びを満たす「資産」としての側面も帯び始めています。大切に乗ってメンテナンスを続けていれば、数年後に手放す際も高いリセールバリューが期待できるため、実は非常に経済的で賢い選択とも言えるのです。

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フレームの寿命と今後のパーツ供給

フレームの寿命と今後のパーツ供給
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これからリムブレーキのロードバイクを購入しようと考えたとき、おそらく誰もが一度は抱くであろう最大の懸念材料。それは、「いつまで部品が手に入るのか?」「故障したら修理不能になってゴミになってしまうのではないか?」という点ではないでしょうか。

せっかく気に入ったフレームを手に入れても、消耗品が供給されなくなって走れなくなるのは悲しいですよね。結論から申し上げますと、主要な駆動系やブレーキ周りのパーツに関しては、「今後10年スパンで見ても運用に支障が出ることはまずない」と私は予測しています。決して楽観論ではなく、これには明確な根拠があります。

最大の根拠:巨人「シマノ」のラインナップ維持

ロードバイクパーツ市場において圧倒的なシェアを持つ「シマノ(Shimano)」の動向が、そのまま答えになります。シマノは2025年現在、最新のフラッグシップである「DURA-ACE R9200シリーズ」およびセカンドグレード「ULTEGRA R8100シリーズ」において、電動変速(Di2)でありながら、しっかりとリムブレーキ用のキャリパーとデュアルコントロールレバー(ST-R9250など)をラインナップに残しています。

これは、世界中に存在する膨大な数のリムブレーキユーザーを切り捨てないというメーカーの強い意思表示です。シマノのモデルチェンジサイクルは約4年程度ですが、製品がカタログから消えた後も、補修用性能部品は一定期間(通常は生産終了後6年〜10年程度と言われています)保有・供給されるのが通例です。つまり、現行モデルとして販売されている今、少なくとも今後10年近くは純正パーツによる修理が可能である計算になります。

(出典:シマノ公式サイクリングオンラインストア『DURA-ACE R9200シリーズ 製品ラインナップ』

汎用消耗品は「サードパーティ」が支える

また、ブレーキシューやシフトワイヤー、チェーンといった日常的な消耗品については、純正品が枯渇しても全く心配いりません。SwissStop(スイスストップ)やKMC、日泉ケーブルといったサードパーティ(互換品メーカー)が、高品質な製品を作り続けてくれるからです。

実際、30年以上前の規格である「ボスフリー」や「スクエアテーパーBB」のパーツでさえ、今でも新品が入手可能です。自転車業界には「古い規格もしぶとく生き残る」という歴史があり、リムブレーキ用消耗品が市場から消滅することは、私たちの現役生活中にはまずあり得ないでしょう。

【要注意】リスクがあるのは「フレーム専用設計パーツ」

コンポーネントなどの汎用パーツは安心ですが、一つだけ本当に警戒しなければならない落とし穴があります。それは、フレームメーカーが独自に設計した「専用パーツ」です。

入手困難になりやすい独自パーツTOP3

  • ディレイラーハンガー
    リアディレイラーを取り付ける金具。モデルごとに形状が異なり、数百種類存在します。これが折れると変速機が付きません。
  • 専用シートポストと固定クランプ(ウス)
    エアロロードなどに多い専用形状のピラーや、それを内部で固定する金具。汎用品での代用が効きません。
  • ケーブルガイド・グロメット
    フレーム内部にワイヤーを通すためのプラスチック製の小物。

これらのパーツは、メーカーがフレームの生産を終了すると、数年で在庫がなくなり入手不可能になるケースが多々あります。「ハンガーが折れただけなのに、廃車にするしかない」という悲劇を避けるため、特に中古で絶版モデルを購入する際は、以下の対策を強くおすすめします。

  • 購入時に「予備のディレイラーハンガー」が付属しているか確認する、あるいはすぐに購入してストックしておく。
  • シートポストの固定ボルトやクランプ金具が錆びたり固着したりしていないかチェックする。
  • 海外の「Wheels Manufacturing」のような、ディレイラーハンガー製造専門メーカーの互換品リストに載っているモデルを選ぶ。

このように、フレーム独自の「急所」さえ押さえておけば、リムブレーキロードバイクは2025年以降も長く、安心して付き合っていけるパートナーになります。過度に恐れる必要はありませんよ。

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ロードバイクでリムブレーキを運用する技術と選択

ロードバイクでリムブレーキを運用する技術と選択
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機材としての魅力はお伝えしましたが、実際に2025年の道路環境やライドイベントでリムブレーキを運用するには、その特性を正しく理解し、適切な機材選びとメンテナンスを行う必要があります。ここでは、実践的なノウハウを解説します。

  • ヒルクライムで差がつく重量と制動性能
  • 交換用ホイールの在庫状況と選び方
  • 自分でできるメンテナンスと調整の要点
  • ブレーキシューの交換とリム摩耗の対策
  • 総括:ロードバイクのリムブレーキという賢明な選択
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ヒルクライムで差がつく重量と制動性能

ヒルクライムで差がつく重量と制動性能
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重力に逆らってひたすら坂を登り続けるヒルクライム競技や、週末に峠道を攻めるのが生き甲斐というライダーにとって、「軽さは正義」です。この一点において、リムブレーキモデルは2025年現在でも最強の選択肢であり続けています。

「たかが数百グラム」が勝負を分ける理由

前述の通り、リムブレーキ車はディスクブレーキ車と比較して、システム全体で300g〜500g程度の軽量化が可能です。「たかが水ボトル1本分でしょ?」と思われるかもしれません。しかし、自身の体脂肪率を一桁まで絞り込み、極限状態でペダルを回すクライマーにとって、機材側でこれだけのマージンを稼げることは、精神的にも物理的にも巨大なアドバンテージとなります。

特に重要なのは、単なる総重量だけでなく「重量配分の違い」です。ディスクブレーキ車はハブ(車軸)周辺やローターといった「足回りの中心部」に重量が集中しますが、リムブレーキ車はここが非常に軽量です。これにより、急勾配でバイクを左右に振るダンシング時の「振り」が驚くほど軽くなり、パワーウェイトレシオ(W/kg)の向上以上に、ライダーの疲労軽減に貢献します。平均勾配8.5%を超えるような激坂コースでは、この軽快さがタイム短縮の決定的な要因となるケースも少なくありません。

ロードバイクの軽量化そのものの効果や、どんな場面でタイム短縮につながりやすいかを数値ベースで確認したい方は、ロードバイクの軽量化は意味ない?本当に効果が出る場面とはもあわせて読んでみてください。

制動力の真実:止まる距離は「ブレーキ」ではなく「タイヤ」で決まる

よくある誤解として「ディスクブレーキの方が制動力が高いから安全、リムブレーキは効かないから危険」という言説があります。しかし、これは物理学的に正確ではありません。より正確に表現するならば、「ディスクブレーキは少ない握力で最大制動力を発揮でき、悪天候でも効きが安定している」と言うべきです。

晴れた日(ドライコンディション)のアスファルト上で急ブレーキをかけた場合、自転車が止まる距離を決定するボトルネックは、ブレーキ装置がホイールを挟む力(クランプ力)ではありません。「タイヤと路面の摩擦限界(グリップ力)」です。

現代の高性能なデュアルピボットキャリパーやダイレクトマウントブレーキは、大人が本気でレバーを握れば、簡単にタイヤをロック(回転を停止)させてスリップさせるだけの強力なパワーを持っています。つまり、タイヤがロックする以上の制動力は物理的に路面に伝わらないため、ドライコンディションにおける最大制動力(最短制動距離)に関しては、リムブレーキとディスクブレーキの間に決定的な差は存在しないのです。

知っておくべき弱点:「熱」と「雨」への対処法

とはいえ、リムブレーキにも明確な構造的弱点が存在します。これを理解し、運用でカバーするのが「大人の嗜み」です。

リムブレーキ運用上の2大リスク

  • カーボンリムの「熱問題」
    長い下り坂でブレーキをかけ続けると、運動エネルギーが熱エネルギーに変換され、リムが高温になります。カーボン樹脂は熱に弱いため、最悪の場合リムが変形(デラミネーション)したり、チューブが熱で破裂(バースト)したりするリスクがあります。
  • 雨天時の「制動力低下」
    雨の日はリムとブレーキシューの間に水膜ができ、ブレーキを握ってから効き始めるまでに数秒のラグが発生します。ディスクブレーキに比べて、初期制動が著しく落ちます。

これらの弱点に対する解決策はシンプルです。

  • 下り坂のスキル
    ブレーキをずっと握りっぱなしにする「当て効き」は避け、強めに減速しては離す「ポンピングブレーキ」を意識して、リムを冷却する時間を作ります。
  • 雨の日は乗らない
    そもそもリスクの高い雨天走行を避ける。あるいは、雨の日用にはアルミリムのホイールを使用する。

雨天時の具体的な走り方や、タイヤ空気圧・ライン取りまで含めて詳しく知りたい方は、ロードバイクでの雨ライド完全攻略|装備選びからメンテまで徹底解説も参考になるはずです。

「全天候型の万能選手」であるディスクブレーキに対し、リムブレーキは「晴れの日の登りに特化したスペシャリスト」です。弱点を理解した上で、その特出した性能を楽しむことこそが、賢明なリムブレーキユーザーのスタイルだと言えるでしょう。

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交換用ホイールの在庫状況と選び方

交換用ホイールの在庫状況と選び方
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リムブレーキユーザーにとって、フレームの入手以上に切実かつ深刻な課題となり得るのが「高性能ホイールの継続的な確保」です。ディスクブレーキであればローターが削れるだけで済みますが、リムブレーキは構造上、ブレーキングのたびにホイールのリム(制動面)そのものを少しずつ削っていきます。

つまり、リムブレーキにおいてホイールは明確な「消耗品」なのです。「いつか交換時期が来る」という前提で、2025年現在の市場在庫と、賢い選び方を把握しておく必要があります。大手メーカーの開発リソースはディスクブレーキとフックレスリムに集中していますが、絶望する必要はありません。選択肢はまだ十分に、そして魅力的に残されています。

リムブレーキ用も含めたカーボンホイール全般の選び方や、アルミとの違いを体系的に整理した内容は、ロードバイク用カーボンホイールの選び方完全ガイドにまとめていますので、あわせてチェックすると理解がより深まります。

1. 大手メーカーの「安心感」を買う

予算に余裕があり、何よりも信頼性と安全性を重視するなら、実績のある大手ホイールメーカーの現行モデルを選ぶのが正解です。彼らはリムブレーキ用のハイエンドモデルをカタログに残しており、その性能は熟成の域に達しています。

  • Campagnolo(カンパニョーロ)
    最高峰の「Bora WTO」シリーズや、アルミの名作「Shamal Ultra」などが健在です。特筆すべきはブレーキトラックに施された「AC3(All Conditions Carbon Control)」加工です。レーザーでリム面に溝を刻むことで排水性を高め、カーボンリムの弱点であった「雨天時の効きの悪さ」を過去のものにしました。
  • Mavic(マヴィック)
    チューブレス(UST)のパイオニアであるマヴィックは、カーボンモデルの「Cosmic SL」や、アルミの練習用・普段使い用として最強の耐久性を誇る「Ksyrium SL」をラインナップしています。独自のブレーキ面加工技術「iTgMax」により、耐熱性と制動力が非常に高く、熱変形のリスクが最小限に抑えられています。

2. 新興勢力(中華カーボン)の「圧倒的コスパ」を攻める

そして今、リムブレーキ界隈で最も熱い視線を浴びているのが、Winspace(ウィンスペース / Lún HYPER)Elite Wheels(エリートホイール)といった中国発のブランドです。かつての「中華カーボン=安かろう悪かろう、壊れる」というネガティブなイメージは、完全に過去のものとなりました。

これらの新興メーカーは、大手メーカーがディスク移行で足踏みしている隙に、リムブレーキホイールの技術革新を進めました。具体的には、ステンレスよりも軽量で剛性が高い「カーボンスポーク」の採用や、セラミックベアリングの標準装備などです。

比較項目大手メーカー(Campagnolo等)新興メーカー(Winspace等)
価格相場30万円〜40万円以上15万円〜20万円前後
重量1400g〜1500g台1200g〜1300g台(超軽量)
スポーク素材ステンレス(一部アルミ)カーボンスポーク(反応性が高い)
信頼性世界最高水準・長年の実績プロチーム供給実績あり・急成長中

「Lún HYPER」シリーズなどは、UCIコンチネンタルチームなどのプロレースでも実戦投入されており、その性能はYouTubeやSNSのレビューでも極めて高く評価されています。「ブランド名」にこだわらなければ、大手の半額以下の予算で、より軽量で反応の良いホイールが手に入る時代なのです。

【最重要】フックレスリムには絶対に手を出さない!

ホイール選びで一つだけ、命に関わるレベルで注意してほしい点があります。それは「フックレスリム」の存在です。

近年、軽量化と製造コストダウンのためにリムの内側の「ビードフック」を廃止したフックレスリムが増えていますが、これは基本的にディスクブレーキと低圧チューブレスタイヤのために設計された規格です。リムブレーキユーザーが手を出すべきではありません。

なぜリムブレーキでフックレスが危険なのか?

  • 構造的な脆弱性
    リムブレーキは、キャリパーでリムを「外側から強く挟み込む」力がかかります。フックのないリムサイドウォールは構造的にこの力に対して弱く、破損するリスクが指摘されています。
  • 空気圧の制限
    フックレスリムはタイヤの脱落を防ぐため、空気圧の上限が非常に低く設定されています(一般的に最大5気圧/73psi程度)。多くのリムブレーキユーザーは25cなどの細いタイヤで7気圧以上入れて走るスタイルが多いため、この制限は致命的です。

一部のメーカー(CADEXなど)からリムブレーキ用のフックレスホイールが販売された過去もありますが、タイヤの選択肢が極端に狭まる上に運用がシビアです。安全マージンを確保するためにも、必ず伝統的かつ信頼性の高い「フックド(Hooked)リム」を選択することを強く推奨します。

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自分でできるメンテナンスと調整の要点

自分でできるメンテナンスと調整の要点
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リムブレーキというシステムが持つ最大の美点、それは構造が完全にオープンになっており、「仕組みがすべて目に見える」ことです。油圧ディスクブレーキのように、ホースの中のオイルの状態や気泡の有無が見えない「ブラックボックス化」された要素が一切ありません。

これは、メカニックに依存せず、ユーザー自身が愛車の状態を100%把握・管理できることを意味します。「自分で直せる」という自信は、ロングライドや旅先でのトラブル対応において、何物にも代えがたい安心感につながります。ここでは、六角レンチ(アーレンキー)1本で完結する、基本的な調整の要点を解説します。

1. センタリング調整(片効きの修正)

ホイールを空転させてブレーキレバーを握ったとき、左右のブレーキシューが同時にリムに当たっていますか? もし片方が先に触れてリムを押し込んでいるなら、それは「片効き」の状態です。放置するとブレーキタッチが悪くなるだけでなく、片側のシューだけ異常に摩耗したり、常にブレーキが擦って抵抗になったりします。

【調整方法】

  • 微調整
    キャリパーの上部や側面にある「センタリング調整ボルト(プラスネジや小さな六角ネジ)」を回します。時計回り・反時計回りに回すと、アームが左右に動くので、リムとの隙間が左右均等になる位置を探します。
  • 大幅なズレ
    キャリパー自体が傾いている場合は、フレームに固定しているメインのボルト(裏側のナット)を少し緩め、レバーを強く握ってセンターを出した状態で、再び締め直します。

2. トーイン調整(音鳴りの解消)

ブレーキをかけた瞬間に「キーッ!」という不快な音が鳴り響くことはありませんか? これはシュー全体が同時にリムに当たって振動することで発生します。これを防ぐために、シューを進行方向に対して「ハの字(前側を狭く、後ろ側を広く)」にセットする技術を「トーイン調整」と呼びます。

プロ直伝の裏技:「名刺挟み」

目視でハの字を作るのは難しいですが、簡単な裏技があります。シューの固定ボルトを緩め、シューの「後ろ側(進行方向と逆側)」だけに名刺や厚紙を挟んだ状態で、ブレーキレバーを握って固定してしまいます。その状態でボルトを締めれば、自然と紙一枚分の角度(トーイン)がつきます。これで音鳴りは劇的に改善し、制動力の立ち上がりもマイルドになります。

3. ワイヤーの張り調整(引きしろの管理)

ブレーキシューが摩耗してくると、ブレーキレバーの「遊び(引きしろ)」が大きくなり、深く握り込まないと効かなくなります。ある程度までは、キャリパーのアーム部分にある「アジャスターボルト(指で回せる黒いダイヤル)」を反時計回りに回すことでワイヤーを引っ張り、遊びを適正に戻すことができます。

アジャスターを回しきっても遊びが大きい場合は、ワイヤーの固定ボルトを緩めて、ワイヤー自体の張りを調整し直します。この「物理的にワイヤーを引くだけ」という単純さが、トラブルシューティングを容易にしています。

【比較】ブラックボックス化するディスクブレーキ整備

対照的に、油圧ディスクブレーキのメンテナンスは、一般ユーザーにはハードルが高いのが現実です。

項目リムブレーキ(機械式)ディスクブレーキ(油圧式)
必要な工具六角レンチ 1本ブリーディングキット、専用オイル、スパナ、ホースカッター等
難易度低(DIY可能)高(プロ推奨)
リスクワイヤーのほつれ程度エア噛み(効かなくなる)、オイル漏れ、パッドへのオイル付着(廃棄確定)
コストワイヤー数百円工賃が高額になりがち(数千円〜)

リムブレーキなら、日曜日の朝にコーヒーを飲みながらガレージで微調整を楽しむ、そんな豊かな自転車時間が過ごせます。自分で手をかければかけるほど、愛車への愛着は深まっていくものです。

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ブレーキシューの交換とリム摩耗の対策

ブレーキシューの交換とリム摩耗の対策
ペダルノート・イメージ

機材を長く運用する上で避けて通れないのが「ランニングコスト」の問題です。この点において、リムブレーキは非常に経済的で優秀なシステムです。消耗品であるブレーキシューは、デュラエースグレードの高性能なものでも前後セットで数千円程度。ディスクブレーキのパッドやローター交換、オイル交換費用と比較すれば、維持費は半分以下に抑えられることも珍しくありません。

交換作業自体も非常にシンプルです。多くのロードバイク用ブレーキは「カートリッジ式」を採用しており、台座(フネ)を残したままゴム部分だけをスライドさせて交換できます。六角レンチ1本、慣れれば数分で完了する作業です。

【宿命】リムは「削れて無くなる」消耗品である

ただし、リムブレーキには構造上避けられない宿命があります。それは「ブレーキをかけるたびに、ホイールのリム自体が少しずつ削れていく」という点です。

ディスクブレーキは安価なローター(鉄板)が削れるだけですが、リムブレーキは高価なホイールの外周部そのものを摩耗させます。リムのブレーキ面がすり減って薄くなり、タイヤの空気圧に耐えられなくなると、ホイールごとの交換(または高額なリム組み替え)が必要になります。「ホイール=消耗品」という事実は、リムブレーキユーザーとして必ず認識しておくべきコストリスクです。

大切なホイールを10年使うための「3つの鉄則」

「じゃあ、すぐにホイールがダメになるの?」と心配になるかもしれませんが、適切なケアを行えば、リムの寿命は劇的に延ばすことができます。週末ホビーライダーであれば、数万キロメートル、あるいは10年以上同じホイールを使い続けることも決して不可能ではありません。そのための鉄則が以下の3つです。

リムの寿命を延ばすメンテナンスの極意

  1. 【絶対】雨の日は乗らない
    これが最も効果的です。濡れた路面から跳ね上げられた微細な砂や泥水が、リムとシューの間に侵入すると、それは「液状のヤスリ」へと変貌します。雨天走行を一度行うだけで、晴天時の数千キロ分に相当するダメージをリムに与えると言われています。大切な決戦用ホイールやカーボンホイールは、雨予報の日は家でお留守番させましょう。
  2. 【習慣】シューの「異物除去」と清掃
    走行後のルーティンにしてほしいのが、ブレーキシュー表面の目視チェックです。シューの表面に、キラキラ光る「アルミ片」や小さな「石粒」が刺さっていませんか? これを放置してブレーキをかけると、レコード盤に釘を当てるようなもので、一瞬でリムに深い傷が入ります。千枚通しや細いドライバーで、必ずこれらをほじくり出してください。また、リムのブレーキトラックについた黒い汚れ(シューのカス)も、ウエスで拭き取って常にピカピカにしておきましょう。
  3. 【基本】専用シューの厳守
    ホイールを「アルミリム」から「カーボンリム」に変えた(あるいはその逆)場合、必ずブレーキシューも対応するものに交換してください。
    • アルミ用シューをカーボンリムに使う
      摩擦熱を持ちすぎてリムを破損させたり、食いつきすぎてリム表面を剥離させる危険があります。
    • カーボン用シューをアルミリムに使う
      制動力が著しく低下する上、シューが消しゴムのように異常摩耗します。

寿命のサイン:ウェアインジケーターを見逃すな

多くのアルミリムには、ブレーキ面に小さな「穴(ポッチ)」や「溝」が刻まれています。これは「ウェアインジケーター(摩耗限界サイン)」と呼ばれるものです。ブレーキ面が削れていくと、この穴や溝が徐々に浅くなり、最終的に消えてなくなります。

このサインが消えたら、「リムの厚みが限界まで薄くなった」という合図です。そのまま使い続けると、走行中にリムが内圧で爆発するように割れる危険性があります。清掃のついでに、このインジケーターが残っているかをチェックする癖をつけると安心ですね。

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総括:ロードバイクのリムブレーキという賢明な選択

総括:ロードバイクのリムブレーキという賢明な選択
ペダルノート・イメージ

最後にまとめとして、改めて「2025年にあえてロードバイクでリムブレーキを選ぶ」という選択の意味について振り返ってみましょう。

市場の主流から外れたことで「オワコン」と揶揄されることもあるリムブレーキですが、ここまで本記事を読み進めていただいたあなたなら、それが大きな間違いであることに気づいているはずです。その性能が現代において通用しないわけでは決してありません。むしろ、ディスクブレーキの複雑化や重量増、専用工具への依存に対するカウンターとして、「軽さ」「シンプルさ」「運用性」という自転車本来の価値を再定義する、成熟した選択肢としての地位を確固たるものにしています。

流行を追うことが悪いわけではありません。しかし、自分の走り方やライフスタイルに合わない機材を、周囲の空気に流されて選ぶ必要はどこにもないのです。

こんな人にとって、リムブレーキは2025年も「最適解」です

  • ストイックなヒルクライマー
    1gでも軽くして、重力から解放されたい。自身のパワーウェイトレシオを最大化したい方。
  • 旅する輪行ツーリスト
    電車やバス移動を駆使して、トラブルフリーで日本中の絶景を巡りたい方。
  • DIY派メカニック
    自分の自転車は自分で整備し、構造を完全に把握してコントロール下に置きたい方。
  • 賢明なスマートバイヤー
    予算を抑えつつ、かつてのワールドツアーを制したハイエンドモデルの極上の性能を味わいたい方。

もしあなたがこれらの条件のどれかに当てはまるなら、ショップの店員さんや仲間の「今はディスク一択だよ」という声に惑わされる必要はありません。ディスクブレーキへの移行を焦る必要も全くないのです。

自身の走行スタイルと物理法則を理解し、メリットとデメリットを天秤にかけた上で、あえてリムブレーキを選択すること。それは、マーケティングに踊らされない、極めてロジカルで賢明な判断です。そして何より、あの羽が生えたように軽い漕ぎ出しと、シンプルで美しい造形は、きっとあなたに「自転車を操る純粋な楽しさ」を思い出させてくれるはずです。

さあ、時代を超えて愛されるお気に入りのリムブレーキバイクと一緒に、軽やかに坂を駆け上がってみませんか? その頂上には、流行り廃りとは無縁の、あなただけの景色が待っています。

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