ロードバイクの補助ブレーキ取り外しは必要か?判断基準を解説

ロードバイクの補助ブレーキ取り外しは必要か?判断基準を解説

ロードバイクに乗り慣れてくると、「補助ブレーキって本当に必要なの?」と感じる瞬間が訪れる人も多いはずです。特に、見た目がダサいと感じたり、あまり使わないのにハンドル周りがごちゃごちゃしていることにストレスを感じているなら、補助ブレーキの取り外しを検討しているのではないでしょうか。

この記事では、「ロードバイクの補助ブレーキ取り外し」に関する情報を総合的に紹介していきます。補助ブレーキの仕組みから、どんな人に必要なのか、また不要と判断できるタイミングまで詳しく解説。さらに、メリットやデメリット、実際の使い方や人気のスタイル、取り付け・取り外し工賃の目安なども取り上げています。

「補助ブレーキが効かない気がする」「今の自分に本当に必要か分からない」といった不安や疑問を抱えている方にとって、この記事が判断材料となり、安心して次の一歩を踏み出す手助けになるはずです。あなたのライドスタイルに合った選択を見つけてみてください。

記事のポイント
  • 補助ブレーキの仕組みと取り付け位置
  • 自分にとって補助ブレーキが必要かどうかの判断基準
  • 取り外すタイミングと工賃の目安
  • 自分で外す場合のメリットとリスク

ロードバイクの補助ブレーキを取り外すタイミングと費用感

ロードバイクの補助ブレーキを取り外すタイミングと費用感
ペダルノート・イメージ
  • 補助ブレーキの仕組みと取り付け位置
  • 取り外す前に確認すべき注意点とは
  • 補助ブレーキが必要な人・不要な人の違い
  • 取り外すタイミングの見極め方
  • 取り外し工賃の相場と価格の内訳
  • 自分で取り外す場合のメリットとリスク

補助ブレーキの仕組みと取り付け位置

補助ブレーキの仕組みと取り付け位置
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補助ブレーキはハンドルの上の部分、いわゆる「上ハン」と呼ばれる場所に付けるのがよくあるスタイルです。特に30ミリほどの太さのバーに取り付けるのが一般的です。この位置に補助ブレーキがあると、自転車に乗るときに上体をまっすぐにしたままでもブレーキをかけることができます。そのため、スピードを出すような乗り方ではなく、街中をのんびり走ったり、ゆっくりとしたスピードで移動したりする場面でとても使いやすくなります。

補助ブレーキのレバーは、普通のブレーキ(STIレバー)と同じ仕組みで動きます。ワイヤーでつながっていて、補助ブレーキを握るとワイヤーが引っ張られて、ケーブルが縮み、それによってブレーキの部分(ブレーキキャリパー)が動いてタイヤを止めます。この仕組みのおかげで、サイクリング中でも手元の補助レバーだけでスピードを落とすことができます。

ただし、補助ブレーキはメインのブレーキとは少し離れた場所に付いているため、ワイヤーの通し方や長さ、取り付け角度に注意しないと、力がうまく伝わらずブレーキがききにくくなることがあります。そのため、ブレーキを付けるときはワイヤーの張り具合をよく調整したり、レバーがちゃんと動くか確認したりすることが大事です。また、取り付けてからしばらく乗っていると、また調整しなおさなければいけないこともあるので、定期的にチェックすることをおすすめします。

【補助ブレーキの基本情報と取り付けポイント】

項目内容
主な取り付け位置ハンドル上部(上ハン)
推奨ハンドルバー径約30mm
適した走行シーン街乗り・のんびり走行・低速走行
動作の仕組みワイヤーを引っ張り、ブレーキキャリパーでタイヤを止める
レバーの操作位置上体を起こした姿勢でも操作可能
メインブレーキとの違い装着位置が離れており力の伝わり方に注意が必要
注意すべき取り付け要素ワイヤーの長さ・通し方・張り具合・レバー角度
メンテナンスの必要性使用中のワイヤーの調整やレバー動作の定期確認が必要
補助ブレーキの利点手軽にブレーキ操作が可能で初心者に安心感を与える
補助ブレーキの注意点力がうまく伝わらないとブレーキの効きが悪くなる可能性がある

取り外す前に確認すべき注意点とは

取り外す前に確認すべき注意点とは
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いずれにしても、補助ブレーキを取り外す前には、いくつかしっかりと確認しておきたい重要なポイントがあります。これらを事前にチェックすることで、作業中の思わぬトラブルや失敗を避けられ、スムーズかつ安全に取り外しを行うことができます。

1.現在のブレーキシステムが問題なく作動しているかどうか。補助ブレーキを外すことで、ブレーキ全体の効きや前後のバランスが崩れないかを丁寧に見極めましょう。もし調整が必要になりそうであれば、手順を把握しておくことが大切です。 2.ハンドルまわりに装着されているライト、サイクルコンピューター、スマートフォンホルダーなどのアクセサリー類と、補助ブレーキの位置関係。これらの装備が補助ブレーキの撤去によってどう変わるか、どの程度スペースが生まれるか、また今後どのように設置するかをあらかじめイメージしておくと役立ちます。 3.バーテープやブレーキケーブルなど、補助ブレーキに絡む部品を一緒に外す必要があるかどうかの確認。場合によってはバーテープを一度はがし、再度巻き直さなければならないケースもあります。その際には新しいテープの用意も必要となるため、工程全体を見通して準備しておくと安心です。

こうしたチェック項目を総合的に判断し、自分自身の技術レベルと作業環境を照らし合わせながら、無理なく安全に作業を進められるかを冷静に見極めることが重要です。もしも作業に対して少しでも不安を感じたり、経験が乏しいと感じたりする場合には、迷わず自転車専門店に相談または依頼することを強くおすすめします。最終的に、取り外し作業の成否を分けるのは、自信の度合いとどれだけ事前準備ができているかにかかっています。

【補助ブレーキ取り外し前のチェックリスト】

チェック項目内容注意点や準備事項
ブレーキシステムの作動状況補助ブレーキを外すことで全体の効きに影響が出ないか確認バランスが崩れる場合は再調整が必要
アクセサリーの位置関係ライト・スマホホルダーなどとの干渉や設置スペースの変化を確認補助ブレーキ撤去後のレイアウトを事前にイメージする
バーテープの処理バーテープを一度剥がす必要があるか確認巻き直しが必要なら新しいテープを準備
ブレーキケーブルの影響ケーブルの取り回しに影響があるかを確認ワイヤー調整や再接続が必要な場合もある
必要工具の有無作業に必要な工具が手元に揃っているか六角レンチ、カッターなど基本工具を確認
作業スペースの確保安定した場所と十分なスペースで作業ができるか室内整備が望ましく、明るい場所での作業が理想
自身の技術レベルの確認自分で安全に作業できるスキルがあるか自信がない場合は無理せず専門店に相談
作業手順の把握作業の流れや注意点を事前に理解しているかネットやマニュアルで予習しておくと安心
不測のトラブル時の対処作業中に不具合が起きた場合どうするかの対応策を考えておくトラブル発生時は中断し、プロに相談する選択も重要

補助ブレーキが必要な人・不要な人の違い

補助ブレーキが必要な人・不要な人の違い
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補助ブレーキをつけたままにするか、それとも外すかという判断は、自転車に乗る人それぞれのスタイルや目的によって大きく分かれるものです。つまり、自転車に乗る理由やどのくらいの頻度で使うのか、そしてどんな場所を走るのかによって、補助ブレーキが必要かどうかは変わってくるのです。

例えば、街の中をよく走る人や、信号や歩行者が多くて止まる場面が頻繁にあるような場所では、補助ブレーキがとても役に立ちます。特に、スピードをあまり出さず、ゆっくりと走りたい人や、自転車に乗っているときに上半身をまっすぐにして楽な姿勢で操作したい人にとっては、上のハンドルでブレーキをかけられる補助ブレーキは、とても安心できるアイテムになります。

一方で、速く走ることを目的にしている人や、レースに出たいと考えているような人にとっては、補助ブレーキはあまり意味がないかもしれません。それどころか、自転車の重さが少しでも増えるのが気になる人や、ハンドルまわりをすっきりさせたい人にとっては、じゃまに感じてしまうこともあります。特に、自転車のパーツをなるべく軽くしたいと考えている人には、補助ブレーキのほんの少しの重さでも気になるポイントになるでしょう。

このように、補助ブレーキが必要かどうかは、人それぞれの自転車の乗り方によって違ってきます。自分がどんな風にロードバイクを使っているのか、何のために乗っているのかを考えてから、付けたままにするか外すかを決めることが大切です。

【補助ブレーキが必要な人と不要な人の特徴比較】

項目補助ブレーキが必要な人補助ブレーキが不要な人
主な走行エリア街中、信号や人通りが多い場所郊外、サイクリングロード、山道
スピードの出し方ゆっくり走ることが多い高速走行をすることが多い
姿勢の好み上体を起こして楽な姿勢前傾姿勢を取ることが多い
ブレーキ使用スタイル上ハンドルを多用STIレバー(ブラケット)を常時使用
操作に対する自信慣れていない、初心者経験豊富で操作に自信がある
見た目や重量に対する意識実用性重視で気にしないデザイン・軽量化を重視
ハンドル周りのアクセサリー配置少なめ、スペースに余裕あり多め、すっきりした配置を希望
安全性の重視急な停車を重視、安全性を最優先効率やスピードを優先し、不要と考えることが多い

取り外すタイミングの見極め方

取り外すタイミングの見極め方
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補助ブレーキを外す最適なタイミングは、自転車の使い方や走る場所などが明らかに変化したと自覚できたときです。これは、普段の走り方やブレーキの使い方に変化が見られたときに気付きやすくなります。

例えば、以前は信号が多く、人通りも激しい街の中をよく走っていたため、上ハンドルに手を置いて走ることが多く、補助ブレーキを活用していたかもしれません。しかし最近では、郊外の広い道や自転車専用のサイクリングロードなど、あまり止まる必要のない場所をメインに走るようになっていれば、補助ブレーキを使う機会はだんだんと減っている可能性があります。

また、自転車に乗っているときの姿勢や手の位置にも変化が出てくるかもしれません。例えば、いつもSTIレバーを握っていて、上ハンドルを握る時間が明らかに少なくなっていると感じるようになったなら、それは補助ブレーキの出番が減ってきているというサインです。さらに、自転車に乗る技術や経験が増えて、操作に自信がついてきた場合も、補助ブレーキに頼る必要がなくなってくるでしょう。

こうした複数の変化がいくつも重なるようになったとき、補助ブレーキを外すにはとてもよいタイミングだと言えます。使用頻度が減ったり、持ち方が変わったり、取り回しが楽になってきたと感じたら、それは「今が外しどき」という合図なのかもしれません。

【補助ブレーキを取り外す判断ポイント一覧】

判断ポイント状況の変化内容外すタイミングのサイン
よく走る場所街中 → 郊外、サイクリングロード信号やストップが少ない道を走るようになった
走行スタイルゆったり → 高速・長距離走行スピード走行が増えてきた
ブレーキの使い方上ハンドル中心 → STIレバー中心上ハンを握る機会が少なくなった
姿勢の変化上体起こし気味 → 前傾姿勢ブラケットポジションでの走行が主流になった
経験値・スキル初心者 → 中級・上級者自転車操作に自信がついてきた
補助ブレーキの使用頻度頻繁に使用 → ほとんど使わないレバーに手が届かなくても不安がない
メンテナンス性・カスタム性の優先度気にしない → 軽量化・見た目を重視ハンドル周りをスッキリさせたくなった

取り外し工賃の相場と価格の内訳

取り外し工賃の相場と価格の内訳
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実際に補助ブレーキを取り外すときにかかる工賃は、自転車店や作業する場所、住んでいる地域などによって差があります。一般的には2,000円から4,000円程度が相場だとされています。この金額だけを見ると、そこまで高いと感じないかもしれませんが、実はこれだけでは済まないことも多いです。

というのも、補助ブレーキを外す作業は、ただ単にレバーを取るだけでは終わらないことが多いからです。例えば、バーテープと呼ばれるハンドルに巻かれたテープを一度全部はがし、そのあとまた新しく巻き直す必要が出てきます。さらに、ブレーキのワイヤーも緩めたり、新しく張り直したりすることが必要になる場合もあります。こういった追加作業が加わると、費用がさらに1,000円から2,000円ほど高くなることもあるのです。

このように、最初に聞いた金額だけでは済まないことがよくあります。だからこそ、補助ブレーキの取り外しをお願いする前に、事前に見積もりを出してもらうことがとても大切です。何にいくらかかるのか、しっかりと内訳を確認するようにしましょう。あらかじめ詳しく確認しておけば、後で「こんなにかかるとは思わなかった」と驚くようなことを防ぐことができますし、安心してお店に任せることができます。

【補助ブレーキ取り外しの工賃と追加費用の内訳】

作業内容作業の詳細説明費用目安(円)
補助ブレーキ本体の取り外しレバーの取り外し作業。基本工賃に含まれる2,000〜4,000
バーテープの剥がし・巻き直し補助ブレーキ取り外しに伴い、テープを一度外し再施工+1,000〜1,500
ブレーキワイヤーの再調整または交換ワイヤーの緩み補正や新規ワイヤーへの交換+1,000〜2,000
工賃合計(目安)すべての作業を行った場合の想定合計費用4,000〜7,500
見積もりの事前確認の必要性上記作業の有無・料金は店舗ごとに異なるため必ず事前確認を推奨必須

自分で取り外す場合のメリットとリスク

自分で取り外す場合のメリットとリスク
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補助ブレーキを自分で外す場合の最大の利点は、やはり費用をかなり抑えられることにあります。自転車専門店にお願いすると、どうしても工賃がかかりますし、場合によっては部品代や再調整の料金まで必要になります。けれど、自分で作業すれば、これらの出費は基本的にかかりません。もしもすでに必要な工具がそろっているなら、なおさら追加の費用は不要です。このように、コストを抑えたいと考えている人にとっては、大きな経済的メリットが得られる手段と言えるでしょう。

しかしながら、補助ブレーキの取り外し作業には、いくつか注意しなければならない点も存在します。特に、補助ブレーキの取り付け位置が上下にずれていたり、ワイヤーがフレームに沿ってきつく張ってある場合など、簡単には外せないケースもあります。また、レバーの角度がずれていたり、ワイヤーの張りが不均等だと、ブレーキそのものの性能にも悪影響を与えることがあります。つまり、適切な手順を踏まなければ、安全面で不安を残すことにもなりかねません。

このため、たとえ作業がそれほど複雑でないように見えても、慎重に対応する必要があります。少しでも不安がある場合や、取り外し作業が初めてで要領がつかめない場合には、無理をせず、プロの整備士にお願いするのが賢明です。専門店に依頼すれば、短時間で正確に作業してくれるうえ、あとでブレーキの調子が悪くなるといったトラブルも避けやすくなります。最終的には、安心と安全を買うという意味でも、専門店の力を借りるのは十分に価値のある判断だと言えるでしょう。

【補助ブレーキを自分で外す際のメリットとリスク比較】

項目内容の説明
費用の節約工賃がかからず、自分で作業すれば0円で済む可能性が高い
工具の準備工具がすでに揃っていれば追加費用なし。なければ新たに購入が必要な場合もあり
経験の必要性初心者には難しい作業もあるため、自転車整備の基本的な知識が求められる
作業の難易度ワイヤーや角度調整などの微調整が必要で、慣れていないと時間がかかる
安全面のリスク誤った取り外し・再調整でブレーキの効きが悪化し、安全性が低下する可能性がある
トラブルの可能性ワイヤー張りやパーツ破損、再調整の失敗などが起きるリスクがある
時間の節約慣れれば短時間で済むが、初回は手順の確認などで時間がかかる可能性がある
精度と安心感専門店に比べて仕上がりの精度に差が出ることがある
トラブル時の対応自己責任となるため、失敗時の対処が自分次第となる
専門店のメリット短時間で正確な作業、トラブル時も迅速対応。費用はかかるが安心感がある

ロードバイクの補助ブレーキを取り外す理由と判断材料

ロードバイクの補助ブレーキを取り外す理由と判断材料
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  • 見た目がダサいと感じる場合の対処法
  • 街乗り中心の人には不要?使用シーン別の考え方
  • ブレーキが効かない時の原因と補助ブレーキの関係
  • メリット・デメリットを再確認しよう
  • 人気モデルでの取り外し対応状況
  • 補助ブレーキの使い方と代替手段

見た目がダサいと感じる場合の対処法

見た目がダサいと感じる場合の対処法
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このように「見た目が気になる」と考える人は意外と多くいます。特にロードバイクを選ぶときは、性能だけでなくデザインにもこだわりたいという方が少なくありません。そのため、補助ブレーキがついていると「見た目がちょっとカッコ悪い」と感じてしまうことがあるのです。ただし、見た目にこだわりすぎてしまうと、かえって安全性や実用性が損なわれてしまうかもしれません。ロードバイクに乗るうえで大切なのは、快適に、安全に走行できることです。

そもそも補助ブレーキは、ハンドルの上側を持った状態でもすぐにブレーキをかけられるようにするための装備です。とくにロードバイクに乗り始めたばかりの人や、街中でゆっくり走ることが多い人にとっては、とても心強いパーツといえるでしょう。急に止まらないといけない場面でも、すぐに反応できるようになります。

それでもやっぱり「見た目が気になる…」という場合は、なるべく目立たない補助ブレーキを選ぶという方法があります。最近では細身でスッキリとしたデザインの補助ブレーキもたくさん販売されており、そういった商品を使えば外観のバランスも保ちやすくなります。また、補助ブレーキの色をフレームと同じ色にそろえたり、ワイヤーをキレイにまとめたりするだけでも、印象は大きく変わります。

このように見た目が気になる場合でも、少し工夫を加えるだけで問題はほとんど解消できます。安全性と見た目のバランスをとるために、自分の好みに合ったスタイルで補助ブレーキを活用してみましょう。

【補助ブレーキの見た目が気になる場合の対処法一覧】

見た目の悩み解決策の例
補助ブレーキが目立ってカッコ悪く見える細身でスッキリしたデザインのモデルを選ぶ
フレームとの色のバランスが悪い補助ブレーキのカラーをフレームと同系色に統一する
ワイヤーが目立ち全体がゴチャついて見えるワイヤーの取り回しを工夫し、できるだけフレームに沿わせて配置する
ハンドル周りがごちゃついて見える補助ブレーキ以外のアクセサリーの配置を見直す
安全性と見た目、どちらを優先すべきか悩む自分の走行スタイルとレベルに合わせて、妥協点を探す

街乗り中心の人には不要?使用シーン別の考え方

街乗り中心の人には不要?使用シーン別の考え方
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街中をよく走るロードバイクのユーザーにとって、補助ブレーキは必ずしも必要な装備ではありません。例えば、すでにブレーキ操作に慣れている人や、普段からスピードを控えめにして安全に走っている人の場合、補助ブレーキがなくてもそれほど困ることはないかもしれません。こうした人にとっては、補助ブレーキの効果がそれほど実感できない場合もあるのです。

一方で、街中の道では信号がたくさんあったり、人や車の動きも多く、交差点でのストップ&ゴーがよく起こります。こういった環境では、すぐにブレーキが使える体勢を保つことがとても大切になります。特に、急に止まらないといけないような場面では、素早く反応できることが安全に直結します。

このように考えると、たとえ普段から街中をゆっくり走っているだけでも、自分のブレーキ操作に自信がなかったり、姿勢をうまく変えられない人にとっては、補助ブレーキが心強いサポートになります。特に、上ハンドルを握ったまま走るスタイルが多い人には、その位置にある補助ブレーキはとても便利で安心できます。

さらに、自転車の運転にまだ慣れていない初心者や、急がずゆっくり景色を楽しみながら走りたい人にも補助ブレーキはおすすめです。安心してハンドルを握り、楽しく走るための手助けになるからです。つまり、街乗りがメインの人ほど、補助ブレーキが役立つ場面が意外と多くなることもあるのです。

【使用シーン別・補助ブレーキの必要性比較】

使用シーンの例補助ブレーキの必要性理由・特徴
街中を低速で安全運転する人高い上ハンドルで操作しやすく、信号や人混みにも即座に対応可能
信号や交差点の多い市街地を走る人高いストップ&ゴーが多く、瞬時のブレーキ操作が求められる
ブレーキ操作に不慣れな初心者高い安心して操作できるため、事故防止や自信向上につながる
景色を見ながらリラックスして走る人中程度姿勢を崩さずにブレーキできる点が快適な走行に貢献
スピードを抑えて通勤通学する人中程度上ハンドル操作が多ければ便利、慣れていれば不要の場合も
長距離・高速走行をメインにする人低い補助ブレーキでは制動力が不十分なため、STIレバー操作が前提になる
レース志向や軽量化を重視する上級者低い重量増加や見た目のバランスを気にし、不要と判断する傾向が強い

ブレーキが効かない時の原因と補助ブレーキの関係

ブレーキが効かない時の原因と補助ブレーキの関係
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これはブレーキの効きに関わるとても大事なポイントです。もし補助ブレーキがあまり効かないと感じたら、まず最初にチェックすべきなのはワイヤーの張り具合です。補助ブレーキはワイヤーで本体とつながっている仕組みになっていて、そのワイヤーがゆるすぎたり、逆にきつすぎたりすると、しっかりとブレーキがかからなくなることがあります。

次に確認してほしいのが、補助ブレーキの角度です。取り付けの角度が合っていないと、手の力がうまく伝わらず、ブレーキを握ってもちゃんと止まらない感じがすることがあります。さらに、毎日の走行で汚れやゴミがたまったり、部品がすり減ったりすることも、ブレーキが効きにくくなる原因になります。また、オイルをさしていないなど、定期的な手入れをしていないことも悪影響を与えるのです。

このような理由から、補助ブレーキの調子が悪いときは、ワイヤーの調整、角度の見直し、そして全体の掃除や注油など、いろいろな部分をしっかりチェックしてみてください。そうすれば、安心して安全にブレーキを使えるようになりますし、思いどおりに止まれることで走るのももっと楽しくなります。

【補助ブレーキが効かない原因と対策一覧】

原因の種類詳細内容推奨される対策
ワイヤーの張り具合ゆるすぎ・きつすぎでブレーキ力が弱まる適正な張りに調整
レバーの取り付け角度角度が悪いと手の力がうまく伝わらない角度を調整して正しい位置に取り付ける
ワイヤーの取り回し長すぎたり、ねじれていると抵抗が増える取り回しを見直し、スムーズに通す
ブレーキ本体の汚れホコリや泥がたまり、動作が重くなる定期的に掃除する
ブレーキパーツの摩耗長期間使用による部品のすり減りパーツ交換または整備
注油不足可動部に潤滑が行き届かず動作が鈍くなる可動部にオイルを適量注油
メインブレーキの不具合メインと連動しているため、メイン側の異常が影響するメインブレーキも合わせて点検・調整する

メリット・デメリットを再確認しよう

メリット・デメリットを再確認しよう
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補助ブレーキのよいところは、ハンドルの上を持ったままブレーキができることです。つまり、手を動かさなくてもすぐに止まれるのです。特に、街の中を走るときは人や車が多く、急に止まらなければいけないことがあります。そのようなときに、補助ブレーキがあればとても便利です。すぐにブレーキをかけられるので、事故の危険も減ります。ちょっとしたタイミングのズレが事故になることもあるので、補助ブレーキは安心につながる大事なパーツといえます。

ですが、いいところばかりではありません。補助ブレーキをつけると、ハンドルの周りがせまくなってしまいます。例えば、ライトやスマホホルダー、サイクルコンピューターなどをつけたいときに、場所が足りなくなることがあります。また、見た目が少しごちゃごちゃしてしまい、「カッコ悪い」と思う人もいるでしょう。さらに、補助ブレーキをつけることで自転車の作りが少し複雑になり、軽さが失われたり、お手入れがしにくくなったりすることもあります。

このように、補助ブレーキにはよい点と悪い点の両方があります。だからこそ、自分がどんなふうにロードバイクに乗りたいのかをよく考えることが大切です。そして、自分にとって本当に必要かどうかを見きわめて、つけるか外すかを決めるとよいでしょう。

【補助ブレーキのメリット・デメリット比較表】

項目メリットの内容デメリットの内容
安全性上ハンドルを握ったまま即座にブレーキが使えるため事故のリスクを減らせる
街乗りでの利便性信号や人通りが多い街中でブレーキ操作がしやすくなる
姿勢の自由度上体を起こしたリラックスした姿勢で走行可能
視認性視野が広がる姿勢で走れるため周囲の確認がしやすくなる
ハンドルのスペースライトやスマホホルダーの設置スペースが狭くなる
外観デザイン補助ブレーキが目立ち、見た目がごちゃつく可能性がある
車体の軽量性重量が増し、ロードバイク本来の軽快さが損なわれることがある
メンテナンス性ワイヤーやレバーの数が増え、整備や清掃がやや面倒になる場合がある

人気モデルでの取り外し対応状況

人気モデルでの取り外し対応状況
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市場でよく売れているロードバイクの中には、最初から補助ブレーキが付いているものがたくさんあります。これは、補助ブレーキが初心者にとって安心して自転車に乗れるようにする大事なサポートパーツとして、多くの人に知られているからです。特に、ロードバイクに初めて乗る人にとっては、急に止まりたいときにもブレーキが使いやすく、安全にスタートできるという大きな安心感があります。ブレーキをすぐに握れることで、「自分でも乗れるんだ」という気持ちが生まれ、自信にもつながります。

ですが、ある程度ロードバイクに慣れてくると、だんだん補助ブレーキを使わなくなる人も増えてきます。理由はいろいろですが、一番多いのは「見た目をもっとカッコよくしたい」という思いや、「ハンドルの近くに物をもっと取り付けたい」という考えです。例えばスマホホルダーやライトなどを付けたい人にとっては、補助ブレーキが場所をとってじゃまになってしまうこともあります。

このように考えると、補助ブレーキをそのまま使い続けるか、外すかどうかは、その人の自転車の使い方や運転技術の上達具合によって決まってきます。つまり、自分が今どのくらいのレベルにいるのか、そしてどんな道をどんな風に走るのが多いのかを考えることで、補助ブレーキが必要かどうかが自然と見えてくるのです。自分に合った選び方をすることが、より安全で楽しいサイクリングにつながります。

【人気ロードバイクモデルにおける補助ブレーキの取り外し対応傾向】

モデルタイプ補助ブレーキの初期装備初心者向け
サポート
見た目のこだわり派に適するか取り外しの
しやすさ
補助ブレーキの利用継続傾向
エントリーモデルあり(標準装備)高い△(デザイン面でやや不満)比較的簡単中・長期的には外す人が多い
ミドルグレードモデル一部に装備あり普通○(拡張性高く外観も重視)モデルにより異なる使用者によって分かれる
レース志向モデルなしが多い低い(初心者には非推奨)◎(シンプルで軽量)不要(装備なし)不使用が一般的

補助ブレーキの使い方と代替手段

補助ブレーキの使い方と代替手段
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補助ブレーキは、ロードバイクの上ハンドルを握って、街中をのんびり走ったり、風景を見ながらゆったりとした気分で走ったりする時にとても役に立ちます。手をあまり動かさなくてもすぐにブレーキをかけられるため、自転車にまだ慣れていない初心者の人でも安心して乗ることができます。例えば、信号が多い道や人通りのある通りでは、少しの不注意で危険な目にあうこともあるため、すぐにブレーキを使えるのは心強いです。

一方で、坂道を下るときやスピードを出して走るような場面では、より力が入りやすく、確実にブレーキが効くポジション、つまりブレーキレバーのあるブラケットポジションを使うのが望ましいです。というのも、補助ブレーキではどうしてもブレーキの力が十分に伝わりにくくなり、止まりたい時に止まれないといったことも起こり得るからです。スピードが速い時ほど、ちょっとしたブレーキの遅れが大きな事故につながる可能性があるので注意が必要です。

このように、補助ブレーキは状況に応じてうまく使い分けることが大切になります。もしあなたが「自分の走り方には補助ブレーキはいらないかも」と感じるなら、最初から取り付けないという選択肢や、すでについているなら外してしまうという選択も考えていいでしょう。自分がどんな走りをしたいのか、自転車にどんな使い方を求めているのか、そして見た目や機能のバランスをどうしたいのかということを考えながら、自分にぴったりのスタイルを選ぶことが大事です。

【走行シーン別に見る補助ブレーキの使い方と代替手段】

走行シーン推奨ブレーキ
ポジション
補助ブレーキの
有効性
推奨される使い方代替手段の考え方
街乗り(信号や人通り多め)上ハンドル(補助ブレーキ)高いリラックス姿勢で操作しやすく初心者向け使用を継続
景色を楽しむゆっくり走行上ハンドル(補助ブレーキ)高いハンドルを軽く握ったまま安全な減速が可能使用を継続
下り坂ブラケット(STIレバー)低い正確な制動力が必要補助ブレーキは非推奨
高速走行ブラケット(STIレバー)低いブレーキ操作に力を要する場面では不向き補助ブレーキなしで軽量化を検討
ロードレース参加ブラケット(STIレバー)不要軽さとパフォーマンス優先最初から取り付けない選択も有効

ロードバイクの補助ブレーキ取り外しに関する予備知識まとめ

  • 補助ブレーキは上ハンドルでブレーキ操作を可能にするパーツ
  • 主に街乗りや初心者向けの装備として使われる
  • ワイヤーでSTIレバーと連動しブレーキキャリパーを作動させる
  • 取り付け角度やワイヤーの張りが性能に大きく影響する
  • 見た目を重視する人には外したいと考える動機になりやすい
  • ブレーキ全体のバランスを崩さないよう事前確認が必要
  • 補助ブレーキを外すとハンドル周りのスペースが広がる
  • バーテープの巻き直しやケーブル調整が必要になる場合がある
  • 街乗り中心で安全走行が得意な人には不要と感じやすい
  • スピード重視や軽量化を求める人には外す価値がある
  • 補助ブレーキの利用頻度が減ったときが外しどきのサイン
  • 自転車店での取り外し費用は2000〜4000円が相場
  • 自分で取り外すとコストは抑えられるが整備の知識が必要
  • 人気モデルは標準装備が多く、初心者に配慮された設計が多い
  • 使用シーンや成長度合いに応じて取り外しを検討するべきである